昨日、「介護付きホーム」を考える議員懇話会の会合に出席しました。この懇話会の発足以来、メンバーとして議論に加わっています。
 特別養護老人ホーム(特養)は原則要介護3以上の方が対象なのに対し、介護付きホームは「ちょっと不安」から要介護5まで幅広い方を対象としています。特養は公的補助が多く入っており比較的利用料金が安価なのに対し、介護付きホームは料金に幅がある一方で利用者の希望に沿ってバライティに富んだサービスが提供されています。
 全国で30万人以上の方が介護付きホームで暮らしていると言われてます。しかしながら、特養やサービス付き高齢者向け住宅と異なり政策的な位置付けが明確でなかったため、それらと比較して公的サポートが十分とは言えませんでした。そこで介護付きホームの方々との意見交換の場として議員懇話会がスタートしました。
 その結果、下記のとおり、介護付きホームへの政府支援はかなり手厚くなりました。
○介護付きホームの基本報酬の向上が実現
○看取り体制の充実の観点から看取り介護加算が充実
○夜間における看護職員等の配置、ICTの活用や、自立支援の取組みを評価
○育児や介護との両立を図る時短職員の要件緩和
○たんの吸引等が必要な入居者の受入促進のための入居継続支援加算の要件緩和 
 さらに、今回、介護付きホームの経営実態に即した報酬体制に近づけるために、経営実態調査の充実を要望されました。
 また、介護付きホーム側から、議員懇話会に対し、コロナ禍において施設クラスター発生時の隔離支援や、訪問医による施設でのワクチン接種支援などの御礼がありました。そのうえで、入所者のみならず職員のワクチン接種を行える自治体を増やせるよう要望があり懇話会で更に対応することになりました。
 ご家族の負担を和らげつつ、ご高齢の方が元気に安心して暮らせる社会を実現するためにも、引き続き介護付きホームの取り組みを支援してまいります。
写真は2019年11月に、鴨下一郎会長と共に、岸田政調会長(当時)へ提言を提出した際のものです。

 

 

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活動報告(2019年11月28日) - 介護付きホームを考える議員懇話会

活動報告(2018年8月21日) - グランハート悠々園の開所式

大臣申し入れ、記者会見など - 支援に関する申し入れ