妊婦疑似体験を踏まえた勉強会の第二回目。今回は産婦人科医の宋美玄先生と助産師のドーリング景子先生の話を伺いました。私も町田の事務所からオンライン参加しました。
 宋先生からは産後うつについて。最も幸せな瞬間と思われている出産直後が医学的にはホルモンバランスが崩れて最も精神的に落ち込み易い時期とのこと。この時期にパートナーや家族が寄り添えるかどうかがその後の育児や次の子をもうける意欲にも影響する。私も、男性の育休「義務化」を目指す議連に参加していますが、男性の育児休暇取得推進の重要性を改めて感じました。
 ドーリング先生からはニュージーランドの伴走型助産師のシステムであるLMC(Lead Maternity Carer)について。日本の産前産後ケアは、産婦人科医、看護師、助産師、保健師などシチュエーション毎に人も職種も入れ替わりがちですがニュージーランドではひとりの妊婦を産前から産後まで一貫して同じ人がケアする仕組みです。諸外国では子育て支援策のエビデンスに基づく政策評価もしっかり行なっていて、助産師による継続ケアによって先進国でも流産19%減、早産24%減などの効果があがっているそうです。日本では助産師への投資も人材育成も周産期医療での看護と助産の分業も進んでいないようです。
 Children First勉強会ではこども庁設置のみならず、子ども関連予算の倍増も求めていますが、単に予算を増やすだけでなく、どこに予算を増やせばより効果的に子育て支援につながるかも考えねばなりません。その意味でも大変勉強になりました。