先週の木曜日と金曜日の2日間、計9時間半にわたり、予算委員会第二分科会(総務省関連)が開かれ、私は主査として議事進行を務めました(委員長のような役割です)。
 予算委員会は全ての分野に跨る非常に広範なテーマを扱うため、例年審議の終盤に分野毎に8つの分科会を設けて集中審議します。
 世間的に注目されている一つの話題に集中しがちな通常の予算委員会と比べて、各党の議員が、目立たないけれども、当該分野の関係者にとっては非常に関心の高いテーマを質問していきます。
 例えば、国民民主党の高井崇志議員から「現役の消防団員からポンプ操法大会を中止してほしいとの声が数多く寄せられている」との質問が出ました。ポンプ操法大会は全国80万人余いる消防団員にとって馴染みの深いイベントです。消防ポンプ車等を駆使し決められた方法でミスなく如何に短時間で的に目がけて消火できるかを競います。市町村大会から全国大会まであります。
 こうした操法大会に出場するための訓練の負担が重いとの声がある反面、消防団の災害出動時の規律の維持、団結力の向上や安全の確保に大いに役立つとの意見も多数あり、実際に私の地元の消防団も誇りと情熱をもってこの操法大会に臨んでます。このほか、多くの方に団員になってもらうためにも練習の負担軽減を図れないか、長年変わっていない操法大会のルール自体を実態に合わせて変えていくべきではないか、といった意見も耳にします。
 現在、総務省消防庁では「消防団の処遇等に関する検討会」を立ち上げ、この点も含めて議論しています。消防庁には是非、消防の質と安全を維持しつつ、減りゆく団員の確保に向けて、本業と消防団活動の両立が図れる方策を模索してもらいたいと思います。
 私も3年半前に消防を所管する総務大臣政務官を拝命して以来、学生・女性団員への支援やポンプ車の運転に必要な準中型免許の取得促進などに関わってきました。本業の傍ら「街の安全は自分達で守る」という使命感で重責を担っている全国の消防団員を微力でありますが今後とも支援していきたいと思います。
 
 
写真は町田市、多摩市のポンプ操法大会の様子です。