9月7、8日に香川県高松市、徳島県神山町、美波市を視察しました(視察日程は下表)。(1)ICTを活用したスマートシティ、(2)サテライトオフィス等の誘致による移住促進に積極的に取り組んでいる自治体を今回は視察しました。

【香川県】

(1)ICTを活用したスマートシティ

香川県高松市は昨年、G7情報大臣会合が開催されたことを契機に、ICTを活用した街づくりに力を入れています。河川の水位計やレンタルバイク等のビッグデータを防災や観光に活かす取り組みを総務省の交付金を活用しながら進めています。

(2)商店街再生

全国的に有名な丸亀商店街の商店街再生事例について、同振興組合の古川理事長に伺いました。バブル崩壊後の地価の下落と売り上げの落ち込みに苦しんでいた丸亀商店街は、地権者すべてが街づくり会社に定期借地権を付与することで、商店街全体の抜本的な再開発に成功しました。8つの街区がそれぞれにテーマを持つ商店街はとてもバラエティに富んだ、また調和のとれたものでした。

【徳島県】

(1)サテライトオフィス等の誘致による移住促進

IT企業等のサテライトオフィスの誘致により、若者の移住促進に成功した神山町と美波町を訪問。企業の経営者や社員だけでなく、芸術家、職人やシェフ等の移住も進み、山村でありながらハイセンスな街づくりを進めている神山町、〝半IT×半(農・釣り・波乗り…)〟を満喫できる事を売りにしている美波町とそれぞれの特色はありますが、新住民が地元の方々に溶け込んで非常に上手くやっているのが印象的でした。他方で、空き家不足で移住希望者を迎えられないとの悩みも両町で共通していました。

(2)中央省庁(消費者庁)の地方移転

最後に、徳島県庁内に開設した消費者庁の一部組織「新未来創造オフィス」を飯泉知事のご案内で視察しました。席が自由なフリーアドレス、座らずに打ち合わせをする会議室や、壁に埋め込まれたホワイトボードなど、最先端のオフィスでした。県内の全高校生に消費者教育を実施するなど徳島県には全面的に協力して頂いているようです。ともすれば霞が関の中で埋没しがちな消費者行政が徳島では大変大切にされている事が分かり、消費者問題特別委員会に所属してきた議員のひとりとして嬉しく思いました。

 

◆9月7日(木)
07:45 羽田空港
09:00 高松空港着
09:50 日本銀行高松支店と意見交換【正木支店長との面談】
10:45 丸亀町商店街視察【高松丸亀町商店街振興組合 古川理事長から説明】

13:12 高松駅発
14:15 徳島駅着
15:20 神山町視察
神山町内 泊

◆9月8日(金)
08:45 移住交流施設やまさき視察【美波町 影治町長概況説明】
10:55 サテライトオフィス(美雲屋)視察
11:25 サテライトオフィス(初音湯、戎邸)視察
14:45 徳島県 飯泉知事との面談
15:00 とくしま消費者行政プラットフォーム、消費者庁消費者行政新未来創造オフィス視察
16:20 徳島空港発
17:35 羽田空港着

高松市の大西市長と。

古川理事長に説明して頂きました。

神山町のコーワーキング・スペース。

神山町のサテライトオフィス。

美波町のサテライトオフィス。

美波町に本社を移した「あわえ」の皆様と。

徳島県の飯泉知事と。