昨日、第3次安倍再々改造内閣が発足しました。
目玉人事のお一人、河野太郎外務大臣とは自民党の行政改革推進本部で仕事をご一緒させて頂きましたが、とても合理的かつクレバーな方だと思います。北朝鮮対応、近隣諸国との関係改善、アメリカとの関係強化、自由貿易の推進などの安倍外交の基本方針を官邸と連携しながら推進していくとともに、核軍縮・非核化の推進、外務省改革、中東諸国との関係強化などの河野色も打ち出して頂くことも期待しています。
そして、今の政権に一番求められていることは経済再生です。好調な世界経済の影響もあり、国内外の旺盛な需要に支えられて日本経済は堅調です。有効求人倍率はバブル期を上回り、人手不足が顕在化しています。これから更に日本経済を伸ばすポイントになるのは、一人一人の生産性を高める「人への投資」です。その意味では、人づくり革命(義務教育無償化や高等教育支援)、働き方改革(長時間労働是正や多様な働き方)という車の両輪を担う大臣に、茂木大臣、加藤大臣という政策通かつ専門家が選ばれたことは大変心強く感じます。
内閣・自民党支持率が低下する中で、今回の内閣改造で失敗が許されないのは間違いありません。しかし、改造直後の支持率を気にするのも間違いです。期待で膨らんだ支持率はすぐに萎んでいくのも世の常です。むしろ、今回の「仕事人内閣」のもとで地道に評価してもらえるような政権運営をお願いしたいと思います。