1123日まで沖縄県知事選挙の仲井眞弘多候補の応援に、南大東島に行って参りました。人口約1300人、沖縄本島からさらに東に400キロの離島です。沖縄の離島と一括りにされることもありますが、その成り立ちは様々です。  

南大東島は100年前に八丈島の人達が入植するまでは無人島でした。八丈島の人達が移住したため、沖縄で唯一神輿を担ぐお祭りがあります。また、「ありがとう」は沖縄の言葉で「めんそーれ」ですが、南大東島では「おじゃりあれ」です。沖縄と内地が融合した文化がみられます。

 

 

 

 

今回の目的は選挙応援ですが、12日の短い期間でも実際に離島に行ってみて勉強になる点が多々ありました。南大東島の就業者はサトウキビ農家、建設業者や公務員が多くを占めます。

サトウキビの売買価格は1tあたり約6000円ですが、補助金が1tあたり約16,000円上乗せされます。建設会社の仕事も多くは畑の土壌整備や港湾の工事ですから、南大東島の生活は国費投入がなければ成り立ちません。

 

 

 

 

しかしだからといって、南大東島の島民が税金で贅沢しているわけでもありません。今年だけでも台風が4回も襲来している南大東島では、風に強いサトウキビでなければ十分生育しません。そもそも、週に1便しか船が無くて、その船も風が強ければ運休になる南大東島では、保存のきく作物しか出荷できません。補助金があるからサトウキビを作っているのではなく、サトウキビしか栽培できないというのが現状です。

また、島民の生活も、本土や本島に比べて、非常に不便でお金がかかります。例えば、南大東島には中学までしかないため、高校に進学すると全員本島に進学します。寮完備の高校は僅かなので、多くの高校生はアパートを借りて生活します。未成年の一人暮らしなので、親が頻繁に本島に行って身の回りの世話をしなければなりません。その際、本島までの飛行機代は、島民割引があるとはいえ2万円かかります。

 

 

 

 

そうした中で、我々政治家は判断を下さなければなりません。

政治家は、離島の人達が税金で生活していてけしからんと大衆迎合的なことを言ってはいけません。他方で、離島は外国漁船の違法操業を防ぎ、日本の領土・領海を守る重要な役割があるからといって、無尽蔵に国費を投入しても良いということにはなりません。その判断は二者択一ではなく、島民の暮らしを守り税金の浪費を防ぐ、その中間にあるべきです。

 

 

 

 

これからも自分の目で見て直接確かめて、自分の頭で考えて、それを丁寧に有権者に説明できるような国会議員でありたいと思っています。

 

 

最後に、もう一度、仲井眞弘多候補のご支援をお願いして、稿を結びます。