皆さん、こんにちは。自民党衆議院東京都第23選挙区(町田市、多摩市)支部長の小倉まさのぶです。

 

私は中学・大学と2回の入試を経験しています。両方とも一年で最も寒い2月に試験を受けました。なぜ人生を大きく左右する試験をこんな時期に受けなきゃならないのかと子供ながら不条理に感じたものです。雪深く、時には交通もマヒする東北・北海道の受験生は私以上にこの不公平感を感じていることでしょう。


それもこれも日本の入学シーズンが4月だからですが、東京大学を中心に複数の大学が入学時期を9月にずらそうとしています。私は敢えて大学秋入学に反対します。理由は単純です。メリットが小さい一方、生じる混乱が大きいからです。

 

秋入学のメリットとして、海外大学・大学院へのスムーズな入学や、ギャップターム(入学時期の秋への移行に伴い、春の入試から秋の入学までの間などに生じる期間。その間にボランティア等を体験できる)があげられています。秋入学を基本とする欧米大学院に入学がし易くなりますが、海外へ留学する学生はほんの一握りの学生です。欧米の大学院に進学したい人には、単位取得後半年でも早く卒業できるよう制度を整備すれば良いでしょう。ボランティアも、したい人が休学ないし同じく単位を早く取って半年自由に時間を使えるようにすれば良いと思います。現行の枠組みの中でそうした柔軟な措置を拡充すればいいだけの話です。

 

他方、半年ずらした場合、移行期の採用試験はどうなるのでしょうか。3月卒業に合わせた各種資格試験はどうするのでしょうか。家庭の事情から早く社会人になりたい人は半年待たされてどう思うのでしょうか。

 

私はなんでもグローバルスタンダードに変えればいいという安易な考えには違和感を覚えます。思えば、ロースクール構想も裁判員制度もアメリカの制度を日本に輸入しましたが、それぞれ問題が生じています。

 

そんな中、秋入学でも、入試は冬に行うようです。たとえ秋入学になっても、厳しい冬に試験を受ける受験生の苦しみは解消されそうにないようですね。


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