RMC-RA4M1の火入れ
先日購入したRMC-RA4M1マイコンボード起動してみた。
工場出荷状態でUSBケーブルを差すとD3のLEDがビカビカ点滅する。 デフォルトでLチカプログラムが入っているようだが、やはりArduino IDEからはアクセスできず。
LEDは電源ランプも含め全て青色だ。 ちょっと新鮮。
RMC-RA4M1についてや購入方法などは、こちらを見てもらえればと思う。
RMC-RA4M1マイコンボードの火入れは、基本的にマニュアル通りにやれば何も問題なくセットアップはできる。
マニュアルやサンプルプログラム類は、下記アドレスからダウンロード可能。
https://www2.himdx.net/mcr/product/download.html#ra4m1
この"rmc_ra4m1_rev20_zisyu.pdf"の13ページ・マニュアルの9ページ「3. 開発環境を整える」からその通りに進めて行けば、Arduino IDEのセットアップからブートローダーの書き込み、動作チェックまでできるようになっている。 ざっくりだけど。
しかし、ちょいと思惑通りに行かなかったこともあり、忘れない為と注意喚起も含めてここに書いて行こうと思う。
まず、マニュアルの10ページ・PDFの14ページ上段の「3.3. Arduino IDEに「RMC-RA4M1(rev.2.0)」を追加する」の2項目目、ここには罠が潜んでいる。
ここにはArduino IDEに"RMC-RA4M1(rev.2.0)"を追加する手順が書かれている。 それはマイコンボードを追加するのに必要なjsonファイルの登録のやり方とそのjsonファイルのダウンロード先のことだ。
jsonファイルのダウンロード先はご丁寧にリンクが貼ってあるのだが、そのリンクテキストとリンクアドレスが合っていない。 RMC-RA4M1(rev.2.0)用のリンクを右クリックして"URLのコピー"をすると、RMC-RA4M1(rev.1.0b)用のjsonファイルのアドレスが取得されてしまう。
なので、PDFに貼られているリンクを使うのではなく、テキストを直接ドラッグして選択し、編集のコピーまたはctrl+cで取得するのが望ましい。
はじめ、私キャッスルはこのことに気づかずに古いボード情報をArduino IDEに登録し、ボードマネージャーで"rev.1.0b"しか出てこずにあせったものだ。
次にRMC-RA4M1マイコンボードにArduino UNO R4 MINIMAのブートローダーを書き込むのはマニュアル通りで大丈夫だった。
が、USBケーブルをArduino IDE用コネクタに繋ぎ直してもCOMポートが認識されない。 COMポートが認識されなければプログラムを書き込むことができない。
このことはマニュアルの15ページ・PDFの19ページの最後に書かれている。
「※ファームウェアを書き込んだ最初は「USB DFU」ですが、・・・」という但し書きのことだが、実はこれはArduino IDE 2.0以降でないと使えないのだ。
私キャッスルはいまだにArduino IDE 1.8を使い続けているロートルなので、この通りには作業はできなかった。 幸い2.0以降のIDEもインストールされていたのでそちらで最初に書き込んでシリアルデバイスとして認識されるようになった。
Arduino UNO R4 MINIMAのファームウェアはブッ飛びやすく、以前ブッ飛ばしてしまい焦ったが、ネットでいろいろ調べたところ、「IDEの2.0以降だとシリアルデバイスとして認識していなくても復旧できる」という情報を得て無事に復旧させた過去がある。 なので特にドツボにはまることもなく問題なく使えるようになった。
一度バージョン2.0以降でプログラムを転送すれば、あとはバージョン1.8などの古いArduino IDEでも使用することができるようになる。
RMC-RA4M1マイコンボードにはArduino UNO R4と同様のデジタルポートD0~D13とアナログポートA0~A5があり、さらに60個もの拡張ポートが備わっている。 その内の電源以外の52個のポートにはそれぞれポート番号が振られていて、この番号はpinMode関数やdigitalWrite関数で使用することができる。
定番のD13ポートに接続されたLEDでLチカをしていたと思うが、このRMC-RA4M1マイコンボードでは新設されたD23ポートにもLEDが接続されているので、こちらもプログラムで点灯させることができる。
ちなみに、RX LEDおよびTX LEDは搭載されていない。
ポート番号は、マニュアルの3ページ・PDFの7ページを参照されたし。