きつかった飛騨沢の登り
還暦記念登山は富士山で、ご来光後、おはち巡りの予定だった。
前日、5合目に到着し車中泊で深夜登山のはずが烈風が車体を吹き飛ばしそうで一睡もできないままの登山となった。
山頂直前の9合目で身体に異変をきたした
ロングドライブと睡眠不足で、極端に体が重く頭痛がひどい。典型的な高山病だった!
あれから10年。今回、古希を迎え記念に槍ヶ岳に登った。
前夜は期待と緊張感で、ほとんど眠れぬまま深夜のロングドライブ。
暗闇と霧雨の林道歩きもはじめはクライムハイでしょうか?意気軒高だったものの、千丈乗越への分岐地点あたりからあ頭痛が始まった
槍の穂先が覗き、岩稜の合間に赤い屋根が望める地点より軽い高山病だ。
広い飛騨沢のジグザグの急登路、下から続々と押し寄せてくるハイカーたちも一様に動作は緩慢に見えた。
飛騨沢の急登はホントにきつい
約1時間、シャッターを押すことも忘れ、10歩毎に立ち止まる
そのたびに振り返ると、皆立ち止まっているように見えてまるで子供時分の遊び「待てっ!」のようだった。(13:22)
北アルプスの主稜線はもうすぐだ! (13:27)
あっという間に、ガスが稜線をかすめていく。 (13:39)
主稜線上の底部、飛騨乗越に着いた。(13:45)
大喰岳(標高3101m) (13:45)
南に延びる稜線で、穂高方面に向かうルートだ。
東側は信州長野県で上高地からのルートとなる。カール上の赤い屋根は殺生ヒュッテで、その上部の尾根(東鎌尾根)上はヒュッテ大槍。
北方向の稜線だ。槍が覗く。さあ登ろう、もうすぐ終点の山荘だ!
キャンプサイトの突端から大喰岳を望む。 (14:01)
約15分で飛騨乗越がこんなに眼下となる!
こんな急峻な瓦礫の中にテント一張りづつの猫額のスペースが点在していて、その合間の踏み跡をたどり上へと登る。
数時間後、色とりどりのテントの花が咲いていた。
西は奥飛騨岐阜県側でこの稜線は両県の県境を形成しているのだ。
笠ヶ岳は雲の中だ。眼下に鋭く飛騨沢が落ちている!
よく登ってきたもんだ。自分をほめてあげよう
しかし、アタマ痛いなあ~
槍ヶ岳山荘着 (14:08)
今夜の宿泊地に登ることができて、これで一安心だ 早速、チェックイン! 10,300円(夕食+朝食代わりにチマキ弁当)
部屋にザックを置き空身で隣の槍ヶ岳山頂に向かう。当夜の宿泊客は300人だったそうだ。敷布団一枚を二人で使用
上高地からの登山道がわかります。(15:10)
さあ、いざ、槍ヶ岳へ (15:11)
登山道と下山道が分かれていて、左の踏み後へ!
15:14
15:16 こんな登り、好きなんですよ~
15:18 忘れかけていた頭痛と軽い倦怠感が・・・~
15:21 小槍って、誰かが言っていたなあ~
15:21 山荘到着時には渋滞気味だったけど、夕食時間が迫っているこの時こそチャンスのようです
15:26 一つ目の鉄はしごを登り ~
15:29 手がかり足掛かりを探しながら~
15:35 3つ目の梯子を上り切れば~
15:35 山頂です! 槍ヶ岳山荘がよく見えます。
スキスキだったので24分で登頂出来ましたが、渋滞の場合は2~3倍はは覚悟ですね。
山頂は人もまばらでした。この地に立つたびに数十年前のあのシーンを思い出します。
山友Kとロサンゼルスオリンピックのフィナーレともいえる男子マラソンを誰かのラジオで聞きながら、
「ガンバレ、瀬古!ガンバレ宗、茂!猛!」と声をからしたことを。
大天井岳をバックに自撮り
ガスが消え全貌を見せる笠ヶ岳。
妻とあの稜線を縦走したことがある。右肩の笠ヶ岳山荘に着いた時はまだ日が高かったので、一気に下山して新平湯温泉に泊まろうということになったのはいいが、抜戸岳付近からの下山道は北アルプス3大急登などとはつゆ知らず、下山の苦手な妻には過酷な山行となった。
今となってはいい思い出だ
二日目のコース・西鎌尾根
東鎌尾根
左手奥が常念岳だ。笠ヶ岳と共に穂高主稜線を対象軸に東西に君臨する名峰だ。
南に延びる穂高連峰の主稜
手前から大喰岳~中岳~南岳~大キレットを越えて~北穂高~奥穂
~前穂~西穂高・・・一段低く見えるやや右奥が焼岳(2,455m) さらに奥が乗鞍高原
、そして、そして見えるか見えないかの御嶽山と一望のもとだ
そろそろ下山だなあ~
影槍ッ
15:41 下山開始
16:03 振り返り~
夕食は5時半なので急いで(といっても気持ちだけですが)降りました。
小屋に戻りみんなと話してたら頭痛がなくなっていました。
ちょっとは高所順応できたのかな
でも大事をとって夕食時のはビール一缶だけにしときました。
明日は、日の出風景と鎌尾根周りでの下山をアップ予定ですが( ^ω^)・・・