病気が分かってから、前述のごとく
これまでにない生活リズムや生活習慣で
新しい毎日が始まった。
それだけじゃなく、
もうひとつ大きく変わったことがある。
それは、日常の景色の見え方。
これまで、なんとも思っていなかった
日常の景色に、いろいろと思うようになった。
例えば道ですれ違うたくさんの人達は、
今すれ違った誰かが、
ガン患者さんかどうかなんて
考えもしないだろうし、
放射線治療の帰り道だろうな
なんて想像も、たぶんしない。
自分も、もちろんそうだった。
普通に街を歩いていて、すれ違う誰かは
みんな普通に健康な日常の一瞬だと
どこかで決めつけていたのかもしれない。
電車に乗って、目の前に立っている人が
病気かどうかなんて、もちろん分からない。
お年寄りや妊婦さんや、
ケガをしている人と違って
見た目では分からないけど、
実は大きな病気をかかえている人も
いるかもしれないんだという視点が
自分には無かった。
コロナ禍で電車に乗ったり、
たまにはランチでも食べて帰ろうかなと
思った時に、これまで以上に
人混みを避けたいと思うようになった。
自分の感染リスクが高まっているのは
事実だろうし。
感染したら、ガンの治療をいったんお休みして
コロナ治療が優先されるから、気をつけて!
と、たびたび病院でも注意される。
ただ、偶然同じ電車に乗り合わせた
周りの人たちは、誰もそんな事は知らない。
偶然入ったごはん屋さんで、
お友達とランチを楽しむ人たちも
そんな事は、もちろん知らない。
楽しそうに大きな声で話している
そこの誰かの日常は、数ヶ月前までの自分。
自粛警察じゃないから、
そこに対してコラー!と
言いたいわけではなくて、
なんと言うか…
自分が病気になって、
これまで気付けなかったことに
気付けるようになって、
その分、優しくできるはずなんだろうな。
見ただけでは分からなくても
命がけで電車に乗ってる人がいて、
声には出さなくても
日常を戦ってる人がいる。
数ヶ月前までの自分には無かった
強さと優しさをフル活用しなきゃ。
ありがとう
大丈夫だよ
