背が高くて、まっすぐ延びた長い足の先に、静かな肩が広くて、シンプルにきれい。スマートにかっこいい。彼を遮ろうとする壁やら道を割く姿勢は強くて、離れてくものを引き止めない潔さは、自信に満ちて見える。
や、時期を過ぎて、水を枯らし色を無くしたのを、彼が手放してく。
彼の足元に立つ自分は、小さく柔らかく、ねじ曲がった線で作られてるのに、彼は見下すわけでもなく、静かに彼の肩越しの空を教えてくれる。
彼からは、きっと、みぃの家が見えていて、なんでもお見通しみたいな涼しい顔をする。
肩先に止まる鳥を払うでもなく、見上げるみぃを制するでもなく、たまに冷たく、たまに優しい。
季節とか、天気とか、風とか、空気とか、水とか、陽射しとか、みんなに同じように与えられた三次元に器用に凜と立つ。
うちの近所にある、この木が、なんか好き。