今日は、終戦の日。玉音放送を、最初から最後まで、全部聞きましょう! | おごっそうがでちゃったのブログ

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ニュースキャスター
今日は、終戦の日。玉音放送を、最初から最後まで、全部聞きましょう!

玉音放送は、昭和天皇が文語で語られております。1945年の本日。当時、国民の多くは、初等教育しか受けておりません。陛下が、何を言っているのか、意味のわからない人が、大勢いました。中等教育を受けた人でさえ、陛下は、戦争が終わったことを伝えられたのだ、というくらいしか、理解できませんでした。そのため、市町村役場には、玉音放送の解説が、あらかじめ配られておりました。放送終了後、役場に玉音放送の意味を聞きに行った国民も、多かったそうです。ですから、現在を生きる私たちは、原文の文語体に親しむよりも、口語に訳された内容を、繰り返し読んでみる方が、肝要かと思います。

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今から74年も前に、昭和天皇が、米英中ソの連合国に対して、国体護持だけの、ほぼ無条件での降伏を日本政府が受け入れるよう指示しました。そして、連合国に対しては、無条件で従うよう、国民に命じました。それをひとつにして伝えたものが、玉音放送の内容でした。

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この結果、戦地での日本兵の武装解除は、着々と進みました。連合軍が、日本に進駐してきたときも、連合軍の占領政策は、スムーズに進みました。日本兵が武装解除に応じず、連合軍と戦火を交えることは、ほとんどなかったということです。アメリカの威信にかかわるため、話題になりません。が、こんなに気持ち良く負けを認め、従ってくれた国は、以前も以降も、一切ないとのことです。

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第二次大戦後も、日本のようにアメリカと戦った国が、いくつかありました。日本の後、アメリカと戦った国は、すべてアメリカ側からの干渉から、その流れで戦争に至ったものです。日本のように、アメリカに宣戦布告していません。ですから、アメリカが日本に戦争で勝ったのとは、意味が全く違っていました。元首が殺されたり、地位を追われるなどして、アメリカが相手国を抑えたのに、すぎなかったのです。現に、アメリカの占領が行われているときも、終わった後も、ずっと内戦が続いています。

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歴史に、もしもは、通用しません。でも、天皇が、降伏を受け入れず、もちろん、国民に玉音放送もしなかったとします。日本はどうなっていたでしょうか?日本の後、アメリカと戦った国以上に、悲惨な状態になっていたことは、もう想像に難くありません。
こうして、玉音放送の解説を全部読むことにより、私は、玉音放送の中に、戦後の日本の復興の礎を、垣間見ることができたような気がします。


玉音放送の動画
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終戦の詔勅 (玉音放送) ~完全版~
(再生時間4分47秒)
玉音放送
http://www.youtube.com/watch?v=1XMja7jwtV4

終戦の詔勅
-玉音放送-
(1945.8.15正午)

原 文

朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ收拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク

朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ
 
抑ゝ帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々措カサル所曩ニ米英二國ニ宣戰セル所以モ亦實ニ帝國ノ自存ト東亞ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戰已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海將兵ノ勇戰朕カ百僚有司ノ勵精朕カ一億衆庶ノ奉公各ゝ最善ヲ盡セルニ拘ラス戰局必スシモ好轉セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ慘害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戰ヲ繼續セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セムヤ是レ朕カ帝國政府ヲシテ共同宣言ニ應セシムルニ至レル所以ナリ
 
朕ハ帝國ト共ニ終始東亞ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝國臣民ニシテ戰陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内爲ニ裂ク且戰傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス
 
朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ


口語訳(編者)

私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。

私は、日本国政府から米、英、中、ソの四国に対して、それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告するよう下命した。

そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。先に米英二国に対して宣戦した理由も、本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。
 
ところが交戦はもう四年を経て、我が陸海将兵の勇敢な戦いも、我が多くの公職者の奮励努力も、我が一億国民の無私の尽力も、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転していないし、世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。
 
なのにまだ戦争を継続するならば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう下命するに至った理由なのである。

私は、日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対しては遺憾の意を表せざるを得ない。日本国民であって前線で戦死した者、公務にて殉職した者、戦災に倒れた者、さらにはその遺族の気持ちに想いを寄せると、我が身を引き裂かれる思いである。また戦傷を負ったり、災禍を被って家財職業を失った人々の再起については、私が深く心を痛めているところである。
 
考えれば、今後日本国の受けるべき苦難はきっと並大抵のことではなかろう。あなたがた国民の本心も私はよく理解している。しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。
 
私は、ここに国としての形を維持し得れば、善良なあなたがた国民の真心を拠所として、常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。もしだれかが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、私が最も強く警戒するところである。
 
ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。
 
あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。


以上、玉音放送の内容を、そっくりそのまま掲載しました。

今日は、終戦の日。玉音放送を、最初から最後まで、全部聞きましょう!