妊娠判定の日。
この日ばかりはドキドキ。
少し前からそわそわ。
2日前くらいに夫とディズニーランドに行って、元気に楽しく満喫したのですが
その辺りから食欲はあるけどなんとな~く気持ち悪い気がして…
移植後の副作用なのか、妊娠の超初期症状だったりするのかと過ったりもして、
でも元気だから気にしないように考えないようにしました。
自分で妊娠検査薬使う人もいるみたいですが、
私は病院の妊娠判定日に委ねることにしました。
というか、自分で確認する勇気もなかったのかもしれません。
そして当日。
さすがに緊張してたかな、
久しく感じていなかった何ともいえないドキドキというかソワソワというか、嫌なものでもなく良いものでもない、たまに息が止まりそうな感じでした。
結果は決まってるのだから、と冷静を装いつつ、
時々沸き上がってくる何か。
最初に血液検査して、しばらくしてから診察へ。
待っている間、ダメだった時のことを考えました。
私はどう反応するのだろう、どう反応すればいいのだろう。
まだまだ猶予はある、また次やるだけ、そう心の中で言い聞かせて、
それでも自分の落胆が想像できるからそれがこわくて、
どう反応しよう、そこからどう持ち直そう、
心のなかで受け答えの練習をして、、
刻々と近づくにつれて、高頻度でその繰り返しでした。
そして、いよいよ診察室へ。
息止まってたかな。
血液検査の結果が記された用紙を渡され、hcgの値を見て説明されて…
数字が高いことはわかりました。
でも思考が停止していて、その数字を見たまま止まっていて
そしてそのまま先生から、
「…なので妊娠成立してますね。」
と。
「あっ、ありがとうございます」
くらいしか言えなかった。
妊娠。
妊娠してる。
一瞬実感が沸いたような沸かないような、
感情が動かないようなまま、
次の診察予約をして、振り絞るような声でお礼だけいって診察室を出ました。
震えてました。
もちろん嬉しかった、
でもまだ安心はできないと、どこか冷静な自分もいたり
嬉しすぎてなのか安心なのか冷静なのか、混み上がってくるものはなくて
放心状態。そして少し震えてる。
そして気が付いたら少し涙が出そうになったけど、まだ看護師さんに呼ばれるので引っ込ませました。
こうして私は、
ありがたいことに本当に本当にありがたいことに、
妊娠が成立しました。
この時点では心拍どころか胎嚢すら確認できない段階で、まだ何があるかわからない、まだまだクリアしなければいけないことがある、不安もたくさんあって、だからぬか喜びはしないようにと、冷静になってた自分もいました。
エコーで確認できるまで、安定期まで、いまや色んな妊娠週数の壁があって、そして結局産まれるまではわからない。
でも、
妊娠した、という事実を
何よりせっかくお空から私たちの元にやってきてくれた子のことを、素直に喜ぼうと思いました。
妊娠判明からの初期段階では特に、
不安な中、本当に何があるかわからないからと言い聞かせていたけど、
SNSかネット検索か、どこかのどなたかの投稿で見つけた言葉。産婦人科の先生に言われたという言葉。
「いまは授かった命の生命力を信じるのみです」
その言葉に救われ、勇気付けられました。
いまは何もすることができない。そして何があるかわからないからこそ、
今はこの事実を大切にし、そして信じるのみ。
ここから、私の妊娠生活が始まりました。
紆余曲折ありましたが
無事安定期を迎え、現在妊娠6ヶ月となりました。
妊娠発覚後すぐに夫のがん転移がわかり、いまは治療中です。
わたしの悪阻が終わりかけた頃に夫の抗がん剤治療が始まり、夫婦ともに具合が悪く寝込んでいる日があったりもしましたが
いまは私もすっかり元気になり、夫の治療と体調にも向き合えています。
経過によって、手術と出産が近くなるか重なるか、どうなることでしょう。
それでもやるしかないし、きっと全てうまくいく。
夫、そして私たちの子供は強い、そう信じています。