授業見学に入らせてもらって、

学生と先生とのやり取りで、こんな場面がありました。

みんなの日本語39課。

 

「先生、火と火事は何が違いますか。」

 

おおー!そういう質問が出るのか!

 

さて、みなさんならどのように答えますか??

 

 

 

 

 

担当の先生は1年目の新人さん。

 

「うーん、火事は大きい火!」

 

 

 

 

 

 

うん、間違いではない。

 

けど、39課の文型は

(災害)で、…。

地震でうちが壊れました。

台風で木が倒れました。

事故でけがをしました。

 

その中の練習で、

 

火事でうちが焼けました。

 

つまり、火は

「水、風、土、火」というエレメントで、

(エレメントって言葉は学生には説明できないけど通じるのかな。)

火事は

「地震、台風、津波、火事」という災害の一つだというイメージです。

困ったことに災害という言葉がここで導入されないのです。

が、私はこれらをグループにして、「災害」を導入しちゃいます。

英語が通じれば、「ディザスターだよー」って。

英語がわからなくても、

学生たちはそれぞれ「災害」のシーニュを持ってると思う。

 

「大きい火」ではいけないのか、と言われると、

いけないわけではないんだけど、

”大きい”ってどこからか難しいので、

例えば焚火をみて、

「あ、火事だ」って言ったら

ちょっとざわつくw

 

まあ、その時に「あれは焚火っていうんだよ」って

教えてもらえるから問題はないんだけど、

どこで言葉を分けているのか、

これは国によっても違いがあったりするので、

なかなか難しいところです。

 

しかも「火」にも比喩的に「火事」の意味があるしな…。

提喩?でいいんだっけ??

 

フィードバックに絶対の正解はないので、

いろいろ考えて学生にも考えてもらうっていうのが

大事だなと思います。

 

 

…「火」と「炎」っていわれたらどうしよう。