学ぼう!にほんご初中級で

要約の授業っていうのがありまして、

教科書の本文を200字の原稿用紙にまとめるのですが、

 

16課ウェブサイトの温泉旅館の説明文二つをまとめる

っていう課題があったんです。

 

いや、そもそも短い文ですし。

情報そんなにないですし。

しかも説明文の部分だけって言われたのですが、

ウェブサイトの読解ならその他の情報(場所、値段、条件など)

を総合して読み取らないといけなくないか?

しかも解答例としてもらった文が体言止め。

そんな書き方を教えていないのにどうやってそれを出させるんじゃ。

「体言止めをおしえるんですか」

と聞いたら、

「そういうわけじゃないです」

「え?要約するには短すぎませんか。」

「いや、でもどの課でもやることにしたので」

「え?(なんのために?)あ、はい、わかりましたー。」

 

っていうやり取りをしたんですが、

わたし、目的がわからないまま物事を進めることが非常に苦手なんですよね。

 

これは、別にその時の担任の先生に文句が言いたいとかそういうのではなくて、

こういう時、どうしたらいいか、ってことなのですが、

とりあえず目的がわからない授業は自分でゴールを設定したらいいということにしています。

 

とりあえず、この本だったらどうするかなーというアイディアを

メモ代わりに書いておきます。

 

まず、ウェブサイトで、温泉旅館の予約前の説明のページを読むなら、

情報を取って、比較検討して、予約するというタスクになると思うので、

①教科書にある二つの宿のいいところを説明文と値段や場所の情報から全部挙げて、比較する。

②二つの旅館の説明をまとめて文にする。

主観(時間を忘れさせる)やお勧め文(楽しみにしてください)を省くもしくは言い換える。

③自分ならどちらがいいか、理由を含めて述べる。

という活動にしたらいいんじゃないかな、と考えました。

 

そもそもですが、教科書の本文で、ウェブサイトの読解だったのですが、

ウェブサイトだってわかる学生が全然いなくて、愕然としました。

「露天風呂付二人部屋」のプランについても

大浴場と風呂がついてる部屋の価値の違いも学生にはわからないという文化的な部分

あり、

そういうところもフォローしていかないといけないんだな、と思いました。

 

わたしはこの教材がめちゃくちゃ使いにくいんですが、(←失礼)

使いにくいなと思う教材も、

「使うならどうやって使ったら効果的か」

これさえ考えておけば何とかなるはず…。

 

非常勤の先生方はカリキュラムの意図がわからないこともあると思いますが、

一休さんのように頭を働かせて、無理難題を乗り切りましょう。

どこの学校でも結構自由にやって大丈夫な場合が多いですよー。