こんばんは、おぎのあずさ(荻野梓)です。
\ お知らせ /
- 2026年4月24日(金)〆切
2026年4月13日(月)~15日(水)、川口市議会都市基盤整備・危機管理対策特別委員会の行政視察がありました。
この記事では、2日目に訪れた佐賀県佐賀市のまちなかウォーカブル推進事業についてご報告します。

(先に結論)3行でまとめると
- 駅前の駐車場とタクシープールを減らして広場に!
- 4車線道路を2車線道路にして歩道や緑の空間を確保!
- スピード整備大事!良さが見えることで賛成に変わる
以下、公益財団法人佐賀建設技術支援機構の令和6年9月13日実施技術研修会の資料(PDF)に、記載内容を図示したものがあったので、見たほうが分かりやすい箇所に挿入しています。(視察時資料のほうが内容は新しいですがご参考までに)
事業の背景とまちづくりの方向性
佐賀市は、佐賀城を中心に、風船が広がるような形で街が形成されてきた、もともとコンパクトシティだそうです。
そして、いわゆる「車社会」で、佐賀駅を出たら、北も南も駐車場とタクシープールで埋め尽くされていました。
こうした中、佐賀駅南側の店舗が次々と撤退し、郊外の大規模店に人が集まるようになり、駅前はアーケード街に……
- 中心市街地の活力低下
- 人の回遊性の不足
といった課題に対応するため、「車」中心から「人」中心のまちづくりへの転換が進められています。
特に、
【駅北】SAGAサンライズパーク(スポーツ・文化拠点)
↑
JR佐賀駅(交通結節点)
↓
【駅南】佐賀城周辺(歴史・文化拠点)
と、街を駅を中心に南北に結び、駅北にあるSAGAサンライズパークに行くまでの道中の賑わいを駅南から波及させ、さらに北から南に人が流れてくるまちを目指されています。
事業詳細(財源)※佐賀駅北側
都市再生整備計画「佐賀駅周辺北地区」
- 目標:JR佐賀駅を中心都市、「スポーツ・文化の活動拠点」であるSAGAサンライズパークや「教育拠点」となる県立大学と中心市街地の交流連携を強化し、賑わいのある街づくりを推進する。
- 面積:令和7年度に163haに拡大(もともとは137ha)
- 期間:平成31年度~令和10年度
- 事業内容:【広場】【道路】【既存建物改修】
- 事業費:
- 第1期:令和1~5年(20億1,300万円)
- 第2期:令和6~10年(5億3,700万円)
- 総事業費:約25億円
(財源)
国交付金:約12億5,000万円
起債:約11億2,500万円(うち交付税措置約5億6,000万円)
一般財源:約1億2,500万円
→25億円をかけて、公共空間の使い方そのものを変える。
すでに整備済みの事業
●佐賀駅北口広場
- 駐車場とタクシープールの配置を見直し再配置
- 入り口と出口が分かれ変則交差点だったところ、出入口を1ヶ所にして当該交差点をスクランブル化
- 待ち合わせ等に使える屋根付きスペース
●佐賀駅南口広場
- 交通機能の集約(タクシープールと駐車場を半減)
- 空いた駅前の場所にイベント等で使用できる広いスペース、休憩できるベンチ
→「車」中心から「人」が中心の広場へ
↓
- 市民、駅利用者の滞留空間ができた
→民間活力によりイベント等を開催
整備中の事業
●佐賀駅北口広場からSAGAサンライズパークまで
→ サンライズストリートの整備
- 道路幅員の再配分
- 車線数減(4→2車線)
- 右折レーンの新設
- 自転車レーンの新設
- 歩道の拡幅
- 無電柱化
- 歩道の高質化
- プリント舗装
- 街頭にバナーフラッグ
- SAGAアリーナまでの距離表示
- 地上機活用(広告表示)
歩行者利便増進道路(ほこみち)指定で、休憩スペースや交流空間も整備されていました。
事業実施前は懸念の声も多かったそうですが、有識者や地元の方、事業者がメンバーの検討会で検討を重ね、社会実験を重ね、スピード感をもって整備を進めて具体的に見えるようになってくると、徐々に応援の声が多くなったそうです。
期待される効果・今後の課題
期待される効果
- 街を歩く楽しみが増える
- 駅周辺の歩道をきれいに整備し、人の往来が増加。
- 公園や広場、道路をスムーズにつなげ、回遊性を向上。
- 地域の賑わいが生まれる
- 「SAGAアリーナ」の開業をはじめとした周辺施設との相乗効果。
- 駅を使用する方やイベントに訪れる方が増え、街に活気をもたらす。
- 公共スペースが使いやすく
- 公園や広場、道路の再整備により、美しい街並みを整えるとともに、利便性の高い公共空間を実現。
- 人にも地球にも優しく
- 徒歩や自転車での移動が快適になることで環境へ貢献。
- 日常の中で自然と体を動かす機会が増え、健康増進にもつながる。
今後の課題
- 駅の北側と南側をスムーズに行き来できるルートの確保。
- 駅を利用される方を、迷わず魅力あふれる街中へ案内する仕組みづくり。
視察のまとめ
驚きだったのは、車社会な佐賀市で、駅前の駐車場を大きく減らし、4車線を2車線に再編した、大胆な事業実施です。
これは、
- 交通機能の見直し
- 先に周辺道路(国道264号)の整備
- 丁寧な住民説明・検討会
があったからこそ実現できたと思われ、「都市の使い方を変える強い意思(決定)」があったと感じました。
また、事業を早く推進し、出来上がりを見せる・感じさせることで、懸念が応援に変わったという点も印象的でした。
川口市には狭い道路が多く、なかなか整備も進まず……
住民や事業者の声を聴きつつ断行する、も大事かなと思いました。
都市空間は固定的なものではなく、政策的な意思決定によって再編できるもので、「誰のための空間か」「街の発展」という視点で見直していくことの重要性を改めて認識しました。
視察させてくださった佐賀市道路整備課の皆様、ご対応くださった職員の皆様に心より感謝申し上げます。
今回の学びを踏まえ、川口市における都市基盤整備の検討に活かしてまいります。
おまけ
佐賀市議会議場を見学させてもらいました!
理事者席側。
傍聴席側。箱みたいなのは、後付けのエレベーター!
議場見学の際に登場するキャラクターだそうです……
視察前に流れていた動画の中で、素敵な水遊び場を発見!
多布施川水遊び場だそうです、芝川もこんな感じにしたい。
























