これまで、私は勝手に自分の症状を軽症だと思っていました「完全断裂じゃないし、痛くない時も、結構あるし」と。今回の診察で手術の箇所が棘上筋の腱板断裂だけでないことを知り驚きました。


 主治医で執刀医でもある先生は私のMRI画像から上腕二頭筋長頭腱が炎症をしているのを見つけたそうです。写っている画像が少ないので、実際には肩を開けて見ないとわからないそうですが、との前置きで「長頭腱も切れているか、断裂気味かもしれない。その場合、切れっぱなしにはせず、アンカーで骨に固定しますね」とのこと。

 

 上腕二頭筋は知っているけど、チョウトウケンは初めて聞く言葉だなぁと、思いました。肩の模型と解剖図を前に、先生の説明では「上腕二頭筋から伸びている長い腱と短い腱のうちの、長い方です。この腱の目的は、実はまだハッキリとした目的は分かっていないけれど、痛くなる人が多い」とのこと。

 

 確かに武道の稽古後に、ピンポイントに痛かった覚えがある、と思い出しました。脇の上あたりの指2本分くらいのエリアで、反対側の手で触ると凝っている感じがしました。「いつも痛い場所が、一定でなかったのは痛めた場所が複数だからですか?」と聞くと、先生は「そうとは限りません。肩のケガは痛みを感じる場所と実際に断裂している箇所とあまり関係ない」そうです。肩って、複雑なんですね〜と思いました。


 他にも手術のリスクや、関節鏡を通すために開ける場所、術前術後の状態など、書面と先生の手描きのイラストを交えて説明いただきました。要は腱を紐でくくって、骨にネジで固定するプロセスが2箇所になりました。手術時間は1.5〜3時間程度。施術する箇所は小さいけれども、時間がかかるものなのですよと。


(次回は術前最後の診察、後半へ)