璃乃SIDE
スタッフ「嵐さんスタンバイお願いしまーす。」
スタッフがそう声を掛けたときにはすでに、
Overtureは鳴り響いている。
ここはセットの中の最上階。
潤「お願いします。」
そう言うと五人の足は宙に浮く。
五人はきゅっと互いの手を握ると、
目の前の扉が開いて、
青空が広がった。
その下には、たくさんの歓声。
…去年は、私もあそこで、嵐がワイヤーに吊られて下りて来るところを、
キャーキャー言って見てたっけ。
それが今ここに居るなんて、
分かっているのにやっぱり信じられない。
スタッフ「璃乃ちゃーん!ぼーっとしないで!!今度は下行くよ!!」
璃乃「はい!すいません先輩!!」
…ここでは、嵐の歌も、笑顔も、トークも、ダンスも、
モニターでしか見ることができないけれど、
でも確かに感じる、この仕事のやり甲斐。
嵐が居なきゃ、この仕事はい成り立たない。
私たちが居なきゃ、嵐は成り立たない。
私はこの仕事が大好きだ。
私の初仕事が始まる。
今年のコンサートが今、始まる。
続く★