智SIDE
砂浜を二人で歩いていると、ぱらぱらと雨が降ってきた。
智「あー、雨降ってきちゃったね。」
そういうと未玖は俯いて、
未玖「…傘なら、あるよ?」
と言うんだ。
俺達は未玖の小さな折りたたみ傘に身を寄せた。
でも…、雨は笑ってしまうほど降って、
小さな傘は役に立たなくて、
二人でびしょびしょになって車に帰ってきた。
未玖「せっかくのデートなのに、、
もう、こんなのやだよ…。」
智「ごめん…。雨なんて降ると思ってなくて…。」
未玖「予定立てるとき、天気予報見なかったの?」
智「あぁっ!忘れてた。」
未玖「もう、前にもこういうことあったじゃん…。
ちゃんと学習してよ…。」
未玖はホントにうんざりしていて、
イライラモード全開だった。
未玖の表情はコロコロ変わって楽しいけど、
でもやっぱり、悲しい顔してたら、俺、ものすごい不安になっちゃうんだ。
しかも俺、甘い言葉で慰めてあげるとか、そういうの出来ないし。
どうしよう。このまま未玖が本当に俺のこと、嫌いになっちゃったら。
重過ぎる沈黙の中で、俺はそんなことを考えていた。
続く★