すみれSIDE










和也が帰ってきて、
私は泣きまねをしてみる。




和也「ちよっ、どうしたんだよ!」




和也はびっくりした顔で私を見つめる。




すみれ「ど?ちょっとは心配してくれた?」



和也「んだよ…心配して損した。」



そう言って口を尖らせぷいっと背を向ける。



そのままベランダに出て空を見上げる和也。


あれ?傷ついてる?





夕日に照らされてる和也はなんだかちょっぴり感傷的で…。




私は気付けばベランダに出ていた。







すみれ「ごめんね…。

騙したりなんかして。」


和也「…じゃあ、こっち来てよ。」


いつもの上からの感じにちょっとムカついたけど、

素直に和也の元へ向かってみる。





…ギュッ





不意を突かれたように、

されるがまま、私は後ろから抱きしめられた。







すみれ「…////えっ、あっ…。」




和也「…ね、見て?俺達の影、重なってる。」


確かに私達の影は、
窓を通して部屋の中に、
長く伸びていた。



すみれ「ホントだ…。」



和也「俺こそごめん。

お詫びにさ、久しぶりにデートしない?
今度の休み。
ずっと行ってなかったからさ。」


すみれ「うん。行きたい。」



二つの重なる影に、

ちょっぴり、


温もりが宿った。








続く★