潤SIDE
みゆに呼ばれて、
仕事を早く終わらせて急いで帰った。
潤「ただいま。どうしたの?」
ぎこちない関係のまま、久しぶりに発した会話。
みゆ「…お兄ちゃん、どうしよう。
……妊娠………しちゃったみたい…。」
俺は言葉を失った。
頭が真っ白になった。
潤「…マジかよ。
あの時の?…。」
みゆ「うん。多分。」
みゆのお腹の新しい命は、
生まれることを許されない。
…中絶しなければいけない命。
俺の一方的なことで、
みゆを、その子供を、こんな目に合わせてしまった。
俺の心は大きな恐怖に怯えていた。
だから、こんな酷いこと、言っちゃたのかもな…。
潤「…ほっ、ほら、他の男とか、そういう可能性は無いのかよ…。」
みゆ「お兄ちゃんだけだよ!
私はお兄ちゃんにしか、愛されてないのに…!
なんで、一緒に考えてくれないの…?
お兄ちゃんのバカ!!」
そう言ってみゆは家を出た。
そう、俺はバカだ…。
妹のみゆを好きになってしまって、
みゆの心も体も、傷つけてしまって、
優しい言葉の一つもかけられない…。
大きくため息をついたとき、
ドアから声がした。
「…やっぱり、そういうことかよ……。」
続く★