和也SIDE
どのくらいだろうか…。
俺達はしばらく抱き合ったままでいた。
蘭の吐息は
まだ静かな部屋に響いていた。
ふと、時計を見る。
デジタル時計に映る12:02の文字…。
…超えた?
六日目を…超えた…。
当たり前のように時間は過ぎ
当たり前のように次の日が来るのに
この日だけは、こんな普通なことに心が躍らされた。
いつのまにか、荒かった蘭の吐息は、穏やかな寝息に変わっていた。
俺は一人でガッツポーズして
蘭のおでこにキスをして
起こさない程度にギュッとした。
こんなに喜んだの、
何年ぶりだろ…。
俺は幸せに包まれたまま、眠りについた。
次の日、
蘭は隣でいつもどうり眠っていた。
蘭「ん…。」
和也「…蘭?起きた?」
蘭「あれ…?」
和也「今日は七日目ですよ?」
蘭「……!!あたし…。」
和也「言っただろ?医者なんか信用するなって。
蘭は…
生きてるんだよ…。」
俺達は強く抱き合った。
和也「じゃーんっ!」
俺は隠していた指輪を見せた。
和也「俺と…、結婚してもらえますか…?」
蘭「…はいっ。」
蘭は大きく頷く。
そして、婚姻届には、“蘭”の文字が加えられた。
和也「まだ、区役所は空いてないかぁ。どうする?」
蘭「昨日の公園、あそこで散歩したいな。」
和也「よしっ。行こう!」
そして、昨日来た公園に、散歩に行くことになった。
続く★
ラストっぽいですが
意外ともうちょっとあります
