蘭SIDE
目を開けると、視界には病院の天井が写った。
隣の診察室から、話し声がする…。
医師「なんでこんな危険な状態と分かってて、外出なんてしたんですか!?」
和也「すいません。でも…。」
医師「様子をみるため、一週間入院してもらいます。」
和也「そんな…。
あいつには、もう時間が無いんです!
あいつは、自分の体のこと知ってから、ずっとずっと…暗い毎日を送って来たんです。
でも、この三日間、一緒に過ごして、どんどん明るくなって来てるんです。
俺は…、最期まで、蘭の傍で過ごしてやりたいんです。
笑顔で居てほしいんです…。」
和也…。
診察室から、しきりに鼻をすする音が聞こえていた。
私のために、あんなに必死になって……。
パチッ。
床に手を着く音が聞こえる。
和也「お願いします!!!」
きっと、土下座までしてくれてる…。
医師「や、やめて下さい。
分かりました。
一週間を二日間にします。
薬で症状を抑えます。
そのかわり、退院後は時間の問題です。
いつ何が起こるか分かりません。」
和也「はい。分かってます。
ありがとうございました!失礼します。」
和也はゆっくりと、私が居る部屋に入って来た。
私は慌てて目を閉じる。
和也の手の温もりを、髪と手に感じる…。
和也「傍にいてやっから。
ずっと…。」
必死に堪えた涙は
目尻までこぼれてしまった。
続く★