始めに申し上げますが、トルストイではありません。
数ある戦争映画の中で心に焼き付いた映画って何?と聞かれたら、僕は迷わずこの3作品を挙げます。
プラトーン
ハンバーガーヒル
そしてフルメタルジャケット
どれもベトナム戦争を描いた映画です。
今回はその中でも、僕が好きな監督“スタンリー・キューブリック”作品の『フルメタルジャケット』について触れようかと。
数多の戦争映画は主に戦場が舞台となるのですが、この映画は普通の若者が海兵隊の訓練所で受ける過酷な訓練から生々しく描いています。
人が人の心を亡くしてしまう環境に恐怖すら感じます。
そんな訓練所で強烈な存在感を示す鬼軍曹
“R・リー・アーメイ”演じるハートメイ教官。
とにかく新兵を『蛆虫』呼ばわりし徹底的に罵倒しまくる恐ろしい存在なのです。
そんな環境の中、人の心を亡くしてしまった新兵によって、訓練所最後の夜に悲劇が起こってしまいます。
このシーンはいつ見ても心が締め付けられ、憤りすら感じてしまいます。
余談ですがこの教官役の“R・リー・アーメイ”は、当初教官役の演技指導として呼ばれたのですが、そのあまりに圧倒的な迫力に教官役として抜擢されたそうです。
そして元々教官役だった“ティム・コルセリ”は、後にヘリのドアガンナーとして登場します。
僅か数分の出演なのですが、逃げ惑うベトナム人を機関銃で射ちまくり、挙げ句の果てに狂気的な発言をすると言う、アーメイにも決して負けてない存在となってます。
映画の後半は市街地でベトコンのスナイパーとの戦闘になるのですが、たった一人のスナイパーに仲間達が次々と倒れる中、ついにそのスナイパーを追い詰めます。
そして彼等はそのスナイパーの正体を知る事になるのです。
スナイパーと対峙した瞬間、僕の中に何とも言えない感情が込み上げてきて“正義とは何か?”と言う事を考えさせられてしまいました。
“正義”の名の元に戦争を始める国があって、敵を殺す事を“正義”として正当化する。
でもきっと戦場には“本当の正義”なんてなくて、あるのは歪んでいようが狂っていようが“自分が信じる正義”だけなのではないでしょうか?
そして彼等は戦火の中行進を続けるのです。
彼等は何を見て何を感じ、何を亡くして何を得て、そして彼等の行き着く先には何があるのか?
彼等が歌う“ミッキーマウスマーチ”が哀しく戦場に響き渡ります。
Android携帯からの投稿







