日頃 当店をご愛顧頂き誠にありがとうございます。
OM SYSTEMの新しい顔、OM-1が2月15日のオンラインイベントにてヴェールを脱ぎました。
一番驚いたのは外観, OM SYSTEM OM-1という名称のカメラなのですが、ペンタ部のロゴは「OLYMPUS」だったと言う事です。
50年前の初代OM-1は言わずと知れた名機中の名機ですが、栄光のネームを受け継いだ2代目OM-1 中身もきっと凄いに違いない!期待に胸が膨らみます。
某月某日
都内某所にてOM-1と初めて対面しましたが、一通り説明を受けた私は、今すぐこのカメラを持って冬の道東に行き タンチョウやオオワシ、オジロワシ、SL冬の湿原号を激写したい衝動に駆られました。
残念ながらそんな願いは叶うわけが無く、向かったのは近所の公園でした…
多機能が自慢のOM-1ですが、今回は限られた時間の中での撮影ですので「野鳥撮影」に絞って撮影することにしました。
ジョウビタキ♂
1/1000秒 F5.6 ISO1000
カメラのセッティングは
絞り優先オート→F値は全て 開放
ISOオート(ISO200~ISO3200)
フォーカスモード→追尾AF(C-AF+TR)
被写体認識 鳥
AFターゲット ALL
ピクチャーモード→Natural
連写 静音連写 プロキャプチャー プロキャプチャーSH2
いざ撮影に臨みます。
E-M1markⅢに比べて19g重くなり若干ボデイサイズが大きくなっていますが、その差は全く気になりません。電源を入れてファインダーを覗くといきなりOLEDビューファインダー、約576万ドットの恩恵が! 高解像度の美しいファインダーが気持ち良くおのずと写欲がたかまります。最短表示ラグタイムも0.005秒と動いている被写体を追いながら撮影しても全くストレスを感じません。
ファインダー像の階調も豊かなので露出補正も小刻みに行えます。
ソニーα7RⅣ、キヤノンEOS R3等フラッグシップクラスのカメラにしか採用されていない、高級なファインダー搭載は嬉しいですね。
1/1000秒 F5.6 ISO1000
撮影画像をパソコンで見た瞬間 思わず出た言葉が「わっ!綺麗」でした。(表現力が乏しくてすみません。)
これがメーカーが言う「その高画質はセンサーサイズの常識を覆す。」というものなんだな…と思わず納得してしまいました。
抜けが良くて瑞瑞しい発色 圧倒的な解像感 階調表現も豊かでフルサイズ最新モデルにも引けを取らない 凄いカメラに仕上がっています。
ルリビタキ♀
1/250秒 F5.6 +0.7 ISO3200
1/250秒 F5.6 +0.7 ISO2000
1/250秒 F5.6 ISO1250
前述の通り ISO感度はオート「ISO200~3200」に設定しましたが、撮影画像をチェックするとISO3200で撮影した画像が数多くありました。
あくまでも個人の感想なのですが、ISO3200でも十分鑑賞に耐えられる絵だと思いました。下のカットは敢えてISO6400撮影 右のコマは拡大画像ですが、ISO6400でも何とかいけるかな!と思います。マイクロフォーサーズの欠点 高感度性能は大幅に向上していると確信しました。
1/500秒 F5.6 ISO6400
エナガ
1/640秒 F5.6 ISO3200
1/2000秒 F5.6 ISO640
1/640秒 F5.6 ISO3200
ジョウビタキ♀
1/1250秒 F5.6 -0.7 ISO800
1/1250秒 F5.6 ISO1000
モズ
1/3200秒 F5.6 ISO3200
1/250秒 F5.6 ISO200
ツグミ
1/250秒 F5.6 -0.3 ISO1600
アトリ
1/250秒 F5.6 ISO400
1/1000秒 F5.6 +0.3 ISO1600
カルガモ
1/1600秒 F5.6 ISO200
ハクセキレイ
1/800秒 F5.6 ISO1000
1/800秒 F5.6 ISO200
1/250秒 F5.6 ISO200
アオゲラ
1/250秒 F5.6 +0.3 ISO500
ビンズイ
1/800秒 F5.6 ISO2500
アカハラ
1/1000秒 F5.6 ISO1600
ミソサザイ
1/250秒 F5.6 ISO3200
全長10センチ、たまご型の小さな体で、すばしっこく動くこの鳥を追っていると童話に出てくる小人の生活を覗いているような気分を味わえます。
ただ藪の中や池の淵の暗い場所を好むため撮影者泣かせ 落ち葉の中を歩き回るシーンでは今回の撮影で初めて鳥認識AFが迷いだしました。
すぐさまスモールターゲット1点AFに切り替えて撮影を続行しましたが、1点AFでも高速で被写体を捉えストレス無く撮影できました。
OM-1の鳥認識は大幅に進化しており今回の撮影の9割以上は問題なく撮影できましたが、どうしても苦手なシーンがあるため迷いだすことがあります。
対策としてはスモールターゲット1点AF等をカスタムモードC1~C4の何れかに登録しておいて、迷いだしたら切り替えて撮影することをお薦めいたします。
呼び出しはダイアルだけでは無く、露出補正ボタン、ムービーボタン、ISOボタン等 シャッターに近いボタンにも割り当て出来ますので、こうしておけばファインダーから目を離さず瞬時に切り替えれることも可能です。
1/250秒 F5.6 ISO3200
1/320秒 F5.6 ISO3200
1/400秒 F5.6 ISO1000
1/200秒 F5.6 ISO3200
1/2000秒 F5.6 ISO500
1/250秒 F5.6 ISO3200
1/50秒 F7.1 ISO3200
1/250秒 F5.6 ISO3200
カワセミ
1/1600秒 F5.6 -1.3 ISO3200
OM SYSTEMのカメラの売り物はオリンパス時代から搭載しているプロキャプチャーモードです。
シャッター半押しで待機→全押し(撮影開始)の約2秒前から記録できるので、飛び立つ瞬間を捉えるのには絶大な威力を発揮します。
5つの連写モードがありますが、プロキャプチャーが使用できるのは電子シャッターのみ
① プロキャプチャーSH1
秒120コマ 60コマ 30コマ AF/AE固定 ブラックアウトフリー可
② プロキャプチャーSH2
秒50コマ 25コマ AF/AE追従 ブラックアウトフリー可
③ プロキャプチャー
秒20コマ 15コマ 10コマ 5コマ AF/AE追従 ブラックアウトフリー不可
E-M1Xの秒18コマに慣れているので、「プロキャプチャー秒20コマ」を使用することにしましたが、カワセミの飛び込みのシーンはプロキャプチャーSH2秒50コマで撮影してみました。(50コマを合成すると重なる部分が多くなるため、見やすいように透かしてあります。)
秒50コマ連写(画像ソフトにて合成しました。)
その内の1コマを拡大してみましたが、ちゃんと合焦しておりました。
1/6400秒 F4.5 ISO1600
1/1600秒 F5.6 ISO2000
1/1000秒 F5.6 -1 ISO1000
まとめ
短期間尚且つ野鳥撮影のみの撮影でしたがこのカメラの実力を十分に知ることができました。
使ってみての印象は動態撮影においては「欠点が見当たらない」と言う事でした。
OM SYSTEM OM-1という新しいカメラになりましたが、オリンパスの血統を受け継いでいるので、前モデルの欠点を丁寧に塗りつぶし見事に払拭して、完成度の高いボデイに仕上がっています。
「撮りたい被写体を簡単に思い描いた通りに記録してくれるカメラ」が理想だと思うのですが、このカメラは限りなくそこに近づいていると感じました。
ニコン キヤノン ソニー の最新モデルも同様ですが、オリンパスの強みはさらに「小型 軽量」が加わっています。
既にOM-Dをお使いの皆様には一日でも早くこのカメラをお使い頂きOM-1の凄さを味わった頂けたらと思います。
またフルサイズ機をお使いの皆様、この機会に是非 マイクロフォーサーズシステムを愛機のラインナップに加えてみませんか?レンズ群も小型軽量ラインナップですので、撮影機材が大幅に小さく軽くなって機動力が高まりますよ。
使用機材
OM SYSTEM OM-1ボデイ
OLYMPUS M.ZD ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
全て RAWモードにて撮影 カメラ内RAW現像を使用してJPEGに変換しています。
(一部現像時に明るさを調整しています。)
またブログ観賞用にトリミングしている画像があります。
【ご予約受付中】[2021年3月発売予定]
★下取り増額キャンペーンを発売日前日まで実施中!!★
OM SYSTEM OM-1 [ボディー / 12-100mmF4.0PROキット]
最後までご笑覧いただきありがとうございました。