いつも荻窪カメラのさくらやをご利用いただきありがとうございます。
出ました!ついに!
ずーっと昔から私は思っていたんです。
「リコーGRシリーズは良いカメラだ…」と!
そして、こうも思っていました。
「これで標準くらいの画角だったらな…」と!
そして出ました!標準レンズのGRが!
既にロングセラーのGRIII(28㎜)を40㎜の焦点距離に変更したバージョンとして、GRIIIxが先日発売となりました!
手になじむGRIIIのサイズ感を殆ど変えることなく、
新開発の高解像 “GR LENS 26.1mm F2.8”(35ミリ判換算で40㎜相当)を搭載。
豊富なボケ量を生かし、自然な遠近感で撮影できるのが魅力です。
今回はそんなGRIIIxを試し撮りする機会をいただきましたので、
おぎさくスタッフの元吉&嶋田がそれぞれ撮影してきました。
【写真:元吉】
朝の花壇は蜜を吸うアリがたくさん。
GRIIIの広角28㎜では得難い、40㎜ならではの豊富なボケ量です。
ボケ味の柔らかさがもたらすムードも良い感じ。
浜辺ではハンドストラップを巻いて、ずっと手にカメラを持っていた気がします。
起動時間が早いのも魅力のひとつです。
単焦点レンズなので、電源を押してからレンズがジーっと出てくるのを少しの間待つこともなく、
電源を押してから浅く息を吸いながら構えると既にGRIIIxの準備も整っています。
起動音もメカっぽくてかわいいです。
こんな小さな蟹がいました! マクロモードにて。
最短12cm(レンズ先端から)まで寄れます。
寄れるということだけで、かなり撮影の幅が広がります。
コンパクトデジカメと侮る勿れ、ローパスレス仕様のAPS-Cセンサー搭載し、とてもよく写ります。
最短撮影距離はGRIIIの約10cmに対し、約20cmと少し伸びましたが、テーブルフォトも問題無し。
旅に、日常に、いつでも持ち歩いてラフに撮影。
いつでも持ち歩けるカメラは沢山ありますが、いつでも持っていたいと思えるカメラは稀有です。
【写真:嶋田】
西新宿にて、ワクチン接種のついでに撮影。
ついでが楽しくなるカメラ。
ついでなのに熱中してしまいます。
金木犀の香りがします。
片手にGRIIIxをぶら下げて歩くと、季節の変化に敏感になります。
気になったら、どんなものでも撮ってみようと思えます。
一眼では肩に力が入りすぎてスルーしてしまう被写体も、GRIIIxなら拾える気がします。
横浜石川町にて、ジャンクションを見上げる。
ソフトモノトーンで撮影。
輝度差の激しい光線状態でもトーンがつぶれにくく、塩梅のいいモノクロだと感じました。
40㎜という画角は私にとっては普段視ている広さと近く、とても扱いやすく感じました。
カメラを起動すると、引いたり寄ったりせずとも丁度いい広さに収まっています。
そういえば歴史上、40㎜の名玉や名機は意外に多いです。
ローライ35、M-ROKKOR40mm、ノクトンクラシック40mm、Batis40mm…
最近ではニコンからZ40mmF2が発売され好評です。
真夜中の湾岸線。
助手席からカメラを構えて。
【選択肢が増えたリコーGR】
今回使用してみて40㎜の画角にどっぷり浸かりました。
丁度いい広さと、ボケを活かした表現がしやすいのは予想以上に撮影の幅を広げてくれました。
GRIIIxでは、目の前の光景をカメラで切り取っている感覚を強く感じられます。
クロップすることで71㎜の中望遠になるのも魅力的です。
しかしシーンによってはGRIIIの広角28㎜が欲しくなりました。
ダイナミックなパースで表現する風景写真は広角ならではの世界。
また、フォーカスモードを「スナップ」に設定した時には、28㎜の方が深い被写界深度で対象を捉えることが可能です。
AF-S時も深度が深い分ピントの移動距離が少なく、GRIIIの方がややAFが速く感じます。
どちらにするか悩ましいですね…。
いっそ二刀流とうい選択をしたくなります。
もし両方持つならこんな使い分け(妄想)↓
スナップショット
(とにかく速写優先)
+
誇張された遠近感と被写界深度の深さを活かした風景撮影
スナップショット
(じっくりフレーミング優先)
+
自然な遠近感と浅い被写界深度を活かしたポートレートや花の撮影
撮影者の目的に合わせて新たなラインナップが加わったリコーGR。
きっとGRでないと捉えられない一瞬があるはず!
GRライフを楽しんでみませんか!
最後までご笑覧頂きありがとうございました。
今回使用したカメラはこちら!!
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