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先月4月28日(木)、フジフイルムから待望の新製品『X-T4』が発売となりました!!(シルバーは5月21日発売予定です。)
前機種「X-T3」発売から1年半程での後継機種の発表は当初意外な感じがしたのですが、
実際に「X-T4」の全貌が明らかになるにつれそのスペックに改めて驚かされました。
■ボディ内手ブレ補正機能搭載。最大6.5段の手ブレ補正効果。
■新開発されたシャッターユニット搭載、15コマ/秒の高速連写
■オートフォーカス最速0.02秒の高速化、「トラッキングAF(AF追従性)」「顔・瞳検出AF」の向上
■新フィルムシミュレーション「ETERNAブリーチバイパス」
■大容量バッテリー NP-W235採用(ノーマルモードで約500枚、エコノミーモードで約600枚の連続撮影が可能)
中でもX-Tシリーズでは初のボディ内手振れ補正(最大6.5段!!)搭載、オートフォーカス性能の進化は
発売前から大きな注目を集めていた事もあり、とても気になります。
現在緊急事態宣言のため限られた範囲ではありますが、スタッフ2名が自宅周辺を少しだけ撮影してみました。
交換レンズは「 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」「XF16-80mmF4 R OIS WR」「XF 35mm F1.4 R」です。
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気になっていた中望遠マクロレンズ、「 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」、この機会にX-T4と一緒に使ってみました。
開放F値2.8で1枚。AFスピードは問題なく、ピントが迷うことも無くスムーズです。
■ X-T4+XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro ★ 1/2900秒 f/2.8 -0.7 ISO160 PROVIA
■ X-T4 + XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro ★ 1/1300秒 f/5.6 ISO160 PROVIA
X-T4のボディ内手振れ補正機能は磁力を使用した新構造で、Xマウントレンズの29本のうち、
18本のレンズが、5軸・最大6.5段の手振れ補正を発揮。残るレンズも5軸・5段以上の手振れ補正。
X-H1の手振れ補正が5~5.5段だった事を考えると、驚きの進化です。
手振れ補正非搭載レンズがほぼ6.5段、手振れ補正搭載OISレンズもボディ側で補うことで、その性能を最大限発揮してくれます。
XF80mmF2.8はレンズ内手振れ補正が5段となっており、最大の6.5段対応ではありませんが、
中望遠の手持ち撮影、中腰や手を伸ばしたり体勢が斜めになったりと、不安定なポジションでの
撮影もカバーしてくれるのはやはりありがたいです。
最大6.5段の手振れ補正効果を発揮する18本の中には、手振れ補正非搭載の単焦点レンズも含まれています。
描写性能も高く人気も高いXF単焦点レンズですが、ほとんどがレンズ内手振れ補正はついていません。
それらの単焦点レンズが最大の6.5段の手振れ補正が使えるようになっています。
一足先に手振れ補正搭載で発売されたX-H1はボディサイズがちょっと大きめで、X-Tボディからの
買い替えを躊躇していた方も意外と多かったのではないでしょうか。
X-T3からわずかな変更に抑えながら手振れ補正の搭載のX-T4、改めてすごいです。
手振れ補正非搭載レンズ群から、「XF 35mm F1.4 R」を使ってみました。
■ X-T4 + XF 35mm F1.4 R ★ 1秒 f/8 ISO400 PROVIA
帰宅途中、青梅街道を歩道橋の上から撮影です。
これまで手振れ補正が無いことで諦めていたシーンでも存分に単焦点レンズが使えますね。
■ X-T4 + XF 35mm F1.4 R ★ 1/5秒 f/1.4 ISO1600 ACROS
夜はあいにくの雨、住宅街の僅かな街灯のみの暗い中で撮影した紫陽花の葉です。
ピント合わせには苦労しましたが、手持ちで撮影できました。
そして、X-T4では前後に移動する被写体への追従性が飛躍的に向上。
左右だけでなく、手前から奥に、奥から手前に移動する被写体を追い続けることが可能になりました。
AFの緑枠が画面の隅まで捉え続ける動作は、安定感があります。
■ X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/170秒 f/4 +0.3 ISO160 PROVIA
子どもを追い回さずとも、遠ざかるオシリにAFがしっかり食いついている…(笑)
■ X-T4+X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/120秒 f/5.6 ISO200 PROVIA
ちょっとの風でもゆらゆらと揺れてしまう被写体も、問題なく追従。
続いて、新しく搭載されたフィルムシミュレーション「ETERNA ブリーチバイパス」。
数あるフィルムシミュレーションの中でもかなり個性が強く、低彩度と高コントラストが際立っています。
■ X-T4+XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro ★ 1/160秒 f/5.6 ISO160 ETERNAブリーチバイパス
きらきら反射する水草。フィルムシミュレーションBKT「PROVIA」「クラシックネガ」「ETERNA ブリーチバイパス」を選択、
比較してみた中で最も気に入ったのが「ETERNA ブリーチバイパス」でした。
被写体によっては深い印象を残します。好みは分かれそうですが、思った以上に使えるシーンは多そうです。
■ X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/1300秒 f/5.6 ISO160 ETERNAブリーチバイパス
晴天の空は落ち着いたブルーに。
■ X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/6400秒 f/4 ISO160 ETERNAブリーチバイパス
■ X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/105秒 f/4 ISO2500 ETERNAブリーチバイパス
ちなみにこちらはフィルムシミュレーション「スタンダード」。
フィルムシミュレーションは全部で18種類に増え、トーンカーブ設定の細分化や、オートホワイトバランス(AWB)も、
「AUTO」「 ホワイト優先」「 雰囲気優先」の3種類から選択も可能に。
グレイン・エフェクト/カラークローム・エフェクト/カラークローム ブルー設定なども含め、
より繊細な色彩表現が可能となりました。
■ X-T4+XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro ★ 1/2200秒 f/4 -0.3 ISO400 ACROS
■ X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/1300秒 f/4 ISO160 ETERNA
X-Pro3から搭載のフィルムシミュレーション「クラシックネガ」も搭載されています。
■ X-T4+XF16-80mmF4 R OIS WR ★ 1/58秒 f/4 -0.3 ISO400 クラシックネガ
■ X-T4+XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro ★ 1/1300秒 f/5.6 ISO160 クラシックネガ
■ X-T4+XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro ★ 1/58秒 f/4 +1.7 ISO160 ASTIA
お気に入りのモール製マスコットを窓際の自然光で撮影。高さ10cmほどの大きさです。
こちらはちょっとポートレート風に。フィルムシミュレーションは柔らかな「ASTIA」を選びました。
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ボタン配置など、一部変更点もありますが、この辺りは使用しているうちにすぐに慣れてしまいそうです。
注目の変更点は、静止画/動画切換ダイヤルを新たに搭載されたこと。
これにより、今まで混在していた静止画/動画のメニューをそれぞれ独立して呼び出すことができるようになりました。
好みが別れそうな変更点は液晶モニターが「3方向チルト式」から「バリアングル式」へ変わった事でしょうか。
チルト式に慣れてしまっているとちょっと使い辛さを感じる面もありそうですが、動画撮影での利便性も考慮した変更のようです。
個人的には縦位置のローアングル撮影時でも素早く使えるバリアングル式は便利な面もあるかなと思っています。
まだまだご紹介したい機能の多く搭載されている『X-T4』、思いきり使える日を心待ちにしている毎日です。
《今回使用した機材はこちら!!》
フジフイルム X-T4
フジフイルム XF16-80mmF4 R OIS WR
フジフイルム XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
---お知らせ----- (5月7日更新)
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