いつもカメラのさくらやをご利用いただきありがとうございます。
暖かく心地よい日が多くなってきました。桜も各地で見ごろを迎え、撮影に出かける機会も多くなるこの季節、
新製品カメラも続々と発売になっています。
今春発売になった数ある新製品の中、おぎさくスタッフの間でも特に注目度が高かった製品のひとつが、
『リコー GRIII』です。
フィルムカメラの時代から変わらない28mm(フィルム換算)単焦点コンパクトの伝統を守りつつ、
デジタルカメラの最新技術を取り入れ、独自に進化を続けた唯一無二のカメラです。
最新『GRIII』では、有効画素数約2424万画素、新構成のGRレンズ・新開発画像処理エンジン「GR ENGINE 6」、
3軸・4段の手ぶれ補正機構[SR]、高感度性能…と、画作りに大きく影響する機能が一新されています。
2015年発売のGRIIから約4年、待ちに待った『GRIII』がどう変化したのか、とても気になります…。
今回も早速おぎさくスタッフ7名が使って、それぞれ使用した感想を前編・後編の2回にまとめてみました!!
十人十色、ならぬ…七人七色の『GRIII』体験レポートです。
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エアショーの撮影でマレーシアのランカウイ島に行く機会があり、折角、リゾート地にいくのでGRⅢをお借りしました。
GRIIより小型になったので、いつものエアショー撮影のフル装備にプラスしても苦になりません。
ランカウイ島を代表するビーチ「パンタイ・チェナン」にて、涼しくなった夕方に撮影しました。
南国と言えば椰子の木。撮影画像を見て感動したのは、その解像感の良さ。
拡大して見ると椰子の葉の一枚一枚がキチンとでており、また肉眼では分からなかった実も分かりました。
新開発のGRレンズとGR ENGINE6のおかげだと思いました。
■ F3.5 1/200秒 ISO100 +0.7
ビーチに並ぶ赤い椅子と白いテーブル。35mm版換算で28mmのレンズは程よい 遠近感を出してくれます。
スナップ撮影を全くしない自分でも気軽に撮影させてくれるカメラだと思いました。
■ F4 1/250秒 ISO200 +0.7
波打ち際にあった貝殻。GRⅢになりマクロ撮影は最短6cmになったの小さい貝殻にも寄れるようになりました。
寄せてくる波に濡れないように無理な体勢で撮影したのですが、新たに搭載された手振れ補正機構
「SR」のおかげでブレずに撮影出来ました。
■ F2.8 1/400秒 ISO200
夢中で砂遊びする男の子。小さいボディは相手に意識させずに撮影が出来ます。
沈む夕日に照らされて長い影が出ていたので、バランスを考えながらタッチパネル操作でピントを合わせました。
■ F5.6 1/60秒 ISO100
ビーチサイドにあったお店の看板。「イメージコントロール」で色々変えて みました。
「ビビット」、「レトロ」、「ハイコントラスト白黒」です。
同じ被写体でもかなり感じ方が変わって面白いですね。
■ F5.6 1/30秒 ISO200
沖の小島の向こうに夕日が沈みます。夕日が直接写っていますがフレアやゴーストは無く、GRレンズの力を感じました。
■ F5.6 1/640 ISO200 +0.3
夕日が沈むまでの僅かな時間でしたが、片手に持って色々な所に向けて気軽に撮る事が出来ました。
単焦点なのでズームに迷うこと無く、自分で寄ったり退いたりと撮影する行為自体が楽しいカメラだと思いました。
(歌川)
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フィルム時代から変わらぬ設計思想によって生まれる抜群の機動性。
新レンズの卓越した描写とレスポンスの良さも好印象。タッチパネルや手ぶれ補正も搭載されて、
機能面も極まりつつあります。バッテリーの持ちにやや不安が残りますが、予備を用意してでも
直感的にガシガシ撮影したいという気持ちにさせてくれるカメラです。
遠景の桜とスカイツリー。描写に安定感があります。
■ F8 1/800 ISO400
マクロで開放だと、広角でもここまで深度が浅く。ボケも癖がなく好印象。
■ F2.8 1/400 ISO100 +0.7
歪みが抑えられており、レンズの優秀さが分かります。陽に照らされた外壁の描写も見事です。
■ F6.3 1/800 ISO100
(佐藤)
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あいにくの空模様でしたが、早速、街撮りに出かけてきました。
中身はかなり大きく変化していますが、手に収まりの良いサイズ感でデザインは変わらず一目でわかる「GR」です。
変わって嬉しい部分と変わらなくて嬉しい部分がバランスよく混在しています。
今回、手振れ補正機能が搭載されたおかげで、ブレはあまり気にせずに気軽に撮影することが出来ました。
さくらがちょうど満開の時期でしたが、この日は残念ながら花曇り。水面に散った桜を。
■ F8 1/100 ISO100
イメージコントロール「ハイコントラスト白黒」で撮影しました。エフェクト機能は厳選され、種類は減ってしまいましたが、
それぞれより細かな調整が可能になりました。自分の好みに合わせ細かく設定できるのは楽しいです。
■ F2.8 1/40 ISO200
人の行き交う狭い路地では留まって撮影しづらい事もあります。
素早くシャッターを切っても、手振れ補正搭載の安心感がありました。
■ F8 1/30 ISO1600
カメラを右手に持ったまま、思いついたままにシャッターを切れるのはコンパクトならではです。
28mm単焦点で画角に制限があるのも、スナップ撮影にはそれが逆に有効になっているような気もします。
なんとなく気持ちもスナップモードに切り替わるような…。気になるものを見つけたら、すかさずパシャリ。
■ F3.2 1/30 ISO1000
(足立)
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GRⅢと共に主人の働くレストランへ。
私がカメラを持って行くと伝えていたので、スタッフの方達はそわそわと身構えていました。
しかし小ぶりなGRⅢをポケットから取り出した瞬間、皆きょとんと拍子抜け。
撮影されていることをあっという間に忘れてしまいました。
おかげであるがままのレストランの雰囲気を、ひっそりと覗き込むように撮影ができました。
また、電源オンからの立ち上がりが非常に早いので、電源を入れてすぐのスナップ撮影にも間に合います。
とてもありがたいことですね。
スナップ中は右手にずっとGRⅢを握っていました。軽い上に心地良いフィット感。
まるで撮影されていることを忘れてしまったスタッフのように、私までGRIIIを持っていることを
すっかり忘れてしまうくらいでした。
フットワークを何倍も軽く感じ、気づいたら終電まで撮り歩いていました。
普段彩度が高めの仕上りを好むので、イメージコントロール「ビビッド」で撮ることにより、
ヒーターのオレンジ色のライトがドラマチックになったと思います。
■ F5.6 1/125 ISO400
こちらはイメージコントロール「モノトーン」、スローシャッターで撮影し、
ウェイターの動きを表現してみました。
■ F5.6 1/4 ISO400
(オル)
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次回、『リコー GRIII』使ってみました!! ~後編~ へ続きます!!
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