OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIIで撮り歩き 2017年爆煙締め 山口線編 | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

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12/9~10の2日間で山口線の撮影に行ってまいりました。

 

D51200の復活、新製旧型風客車の登場により全国で最も注目を浴びている山口線!

秋に山口行を企画したのですが、チケットが取れず断念、例年11月で運転終了なので、今年はもう行けないかな…と諦めていた所、何と今年は12月にも運転予定が!もしかしたら降雪も期待できるかな?なんて期待を抱きつつ、初めての12月の山口線に行って参りました。

 

 

宮野-仁保  12月9日

羽田空港からは富士山がクッキリ、関東地方は晴天でしたが、山口宇部空港に到着してみると時折日が射しますが雲が多く天気は下り坂の予報、そこで最初の撮影地は曇天という読みで晴れると逆光になる「大山路」へ、ところが列車が来る直前見事に日が射してくれました。(笑

この写真はズルをしてLightroom で暗部を持ち上げています。今回の牽引期は山口線の顔、「C571」号機、新しくなった前照灯は正面から撮ると結構目立ちますね!

 

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F4.5  1/4000秒 ISO320

 

 

 

長門峡-渡川 12月9日

風が舞っている上、雨も降ってきたので、2回目の撮影は長門峡駅の発車を狙いました。

M.ZD ED45mm F1.2 PRO   F1.2 を使用しています。

7月の山口行の際に使用したM.ZD ED25mm F1.2 PRO のF1.2際開放絞りでの描写性能の高さに驚きましたが、同じ流れを汲むレンズです。鉄道写真の場合は35mm換算中望遠90mm相当のこのレンズの方が出番が多そうです。

大口径と呼ばれているF2.8より2.3段明るいので、例えばF2.8 1/60秒が限界の明るさでもF1.2なら1/320秒の高速シャッターが切れます。このカットのように比較的明るいシーンでF1.2を使うのはあまり意味はありませんが、開放絞りにも拘わらず、クリアでシャープな描写なのには驚きです。この写真とは全く関係ありませんが、レンズのボケ味についての考察の第一人者、写真家「馬場信幸」先生によるとM.ZD ED25mm F1.2 PRO のF1.2のボケ味は数あるレンズの中でもトップクラス!だそうです。機会があれば私もこのレンズでポートレイト写真に挑戦してみようと思っています。

M.ZD ED45mm F1.2 PRO   F1.2  1/2000秒  ISO200

 

 

徳佐-船平山 12月9日

りんごで有名な徳佐駅を発車すると白井トンネルまでは登り勾配、煙が期待できる徳佐駅の発車は下り列車最後のハイライト!この先線路の反対側もカメラマンが大勢集まる人気ポイントです。

この日は形,量ともに期待を裏切らない素晴らしい煙でした。

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F3.2  1/800秒 ISO200

 

津和野-船平山 12月9日

上り列車は津和野を発車するといきなり急勾配が続きC571は喘ぐように登ってきます。「小京都」津和野の町を一望できるこの場所は石州赤瓦の家並みの中を走る「やまぐち号」を捉えられる絶景ポイント!雨模様で地味な色合いですが、これはこれで落ち着きがあって津和野の街並みに合っているような気がします。

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F2.8  1/200秒 ISO400

 

上のカットを撮影した同じ場所から、長い直線を840mm相当超望遠レンズ(M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO  F4+1.4×テレコンで撮影しました。人気ポイント「本門前踏切」から撮影するのと同じ直線ですが、この日の煙は白煙で少し流れ気味、少し不満なので機会があれば撮り直ししたいと思います。

M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO  F4+1.4×テレコン F5.6  1/125秒 ISO1250

 

長門峡-篠目   12月9日

道の駅の目の前で観光客の見学が多く上り列車の長門峡発車は煙が凄い、さらにこの時期はC571の顔に西日があたると聞いていたので、この場所で撮ることにしました。残念ながら太陽は顔を出しませんでしたが素晴らしい煙を拝むことが出来ました。

本日の撮影はこれにて終了です。

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F2.8  1/160秒 ISO320

 

 

宮野-仁保  12月10日

2日目の撮影は前日と同じく「大山路」からスタート、2台のカメラを使用して35mm換算 90mm相当 150mm相当にて撮影しました。望遠で撮影したほうは若干の圧縮効果で迫力が出ます。列車が近づくにつれ少しカーブしているので、90mmの方はC571の直径175cmの大動輪が良く分ります。ここは古くからの人気撮影地ですが、レンズの焦点距離、撮影位置で出来上がりのイメージががらっと変わります。奥が深いですね…

 

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F2.8  1/320秒 ISO320

 

M.ZD ED45mm F1.2 PRO   F1.2  1/1000秒  ISO200

 

 

徳佐-船平山 12月9日

久々に流し撮りに挑戦してみました。初代のE-M1使用時はファインダーにタイムラグがあり、流し撮りはかなり難易度が高かったのですが、E-M1markⅡは大幅に進化した表示タイムラグ0.005秒の電子ビューファインダー搭載なので、容易に流し撮りに挑戦できます。この写真は残念ながら完全にシンクロしていませんでした。2018年は完璧低速流し撮りが目標です♪

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F10  1/15秒 ISO200

 

津和野-船平山 12月10日

昨日俯瞰撮影した直線を今度は線路際から600mm相当の超望遠で狙います。前日は白煙でしたが、この日は霜降りの最高の煙、風が強く煙が流れる心配もありましたが、シャッターポイントまでは何とか保ってくれました。

M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO  F4  F4  1/125秒 ISO800

 

篠目ー 仁保  12月10日

今回の旅 最後の撮影は篠目駅の発車で締めくくる予定でしたが、時間に余裕があったので先の踏切まで行ってみました。

雨が本降りになってきて、暗く視界も悪くなる悪条件でしたがC571は最後まで最高の走りを見せてくれました。

特筆すべきはE-M1markⅡのAF性能の凄さ!辺りが暗くなりC571のヘッドライトの光が強烈に目立つAFが苦手なシーンでしたが連写した全コマピントが合っていました。ここでは防塵防滴の有り難さも実感、カメラもレンズもびしょ濡れになってしまいましたが全く問題なく動作しました。

M.ZD ED40-150/2.8PRO  F2.8  1/125秒 ISO640 ホワイトバランス 蛍光灯

 

まとめ

早いものでE-M1MarkⅡは発売から1年を経過しました。巨匠 岩合光昭先生が

「最近の撮影はほとんどオリンパス OM-D E-M1markⅡです。

高速、高画質で軽量、しかも防塵 防滴。

使うほどに いいカメラだなあ と実感してます。」

と猫カレンダーのあとがきに書かれていますが、全くその通りだと思います。

「SONY α9」 「LUMIX G9 PRO」と高速連写 高速AF搭載の強力なライバルが登場しましたが、α9はフルサイズのためどうしてもシステムが大型化して重くなります。2018年1月発売予定のG9 PROはE-M1markⅡを意識したとしか思えない、よく似た仕上りになっており、大型で高精細なファインダー、USB給電、ジョイスティック等 オリンパスには無い機能 仕様が魅力的ですが、肝心要のAF性能 独自の空間認識AFがどの程度の実力なのかが気になるところです。

オリンパスの良い所は、頻繁にファームウエアのアップデートがあります。初代のE-M1はVer.4.3まで進化して発売時とは別のカメラじゃないか!と思うくらいに生まれ変わりました。

E-M1markⅡも同様に大幅な機能の追加や操作性の改善が期待できますので、発売から1年経っておりますが安心してお買い求め頂けます。

という事で同じことを何度も言うようですが、小型軽量&高速 高画質のE-M1markⅡ、PROレンズ群は自信を持ってお薦め出来る逸品です。

 

最後まで御笑覧頂きありがつございました。

 

 

よろしければ、ご注文はこちらからどうぞ

 

オリンパス OM-D E-M1 Mark II

 

オリンパス PROレンズシリーズ