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新緑真っ只中の只見線へ蒸気機関車の撮影に行って参りました。
雑誌、WEB等のローカル線人気ランキングで常に上位に入る只見線は、全国屈指の美しい景観に、訪れる人が魅了されます。
SL列車は2001年から復活運転がスタート、多い年は年3回の運転がありましたが、残念ながらここ数年は春か秋、年1回の運転にとどまっており、今年は昨年に引き続き新緑の時期の運転となりました。
使用車両は真岡鐡道所属のC11325号機とJR東日本所属の旧型客車、この組み合わせは昭和40年代までの現役時代と同じ組み合わせ、沿線の景色も当時と殆ど変わっておらず、タイムマシンに乗って昭和にタイムスリップした気分を味わえます。
今回は本番を前に実施された試運転の模様を5/16~18の3日間にわたって撮影しました。
会津坂下(あいづばんげ)-塔寺 5月16日
会津若松を発車した列車は会津盆地の中を小一時間大きく迂回しながらのんびり走りますが、会津坂下駅を過ぎると山間部に入り、只見川沿いの谷間を縫うように終点の会津川口に向かいます。
今回のファーストショットは最初の勾配区間、カーブを曲ると長い直線の登り坂、C11325は力強いドラフト音を響かせながら盛大な煙を噴き上げ目の前を通り過ぎていきました。無風だったので縦上がりの煙が高く伸びて最高の出来栄えのスタートとなりました。
M.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO F4 1/250秒 ISO200
郷戸-滝谷 5月16日
古屋敷地区にあるこの場所はは25‰の急勾配に加え、おあつらえ向きのS字カーブでSLを迎え撃つことが出来る、2001年の運転開始の時から大勢のカメラマンが集まる人気ポイントです。
この日は期待を裏切らない爆煙で、一同大満足でした。
一枚目とこのカットは、C-AFモード、グループターゲット9点AF、静音連写Lにセットして動体予測撮影をしています。静音連写Lは秒18コマの連写が可能です。蒸気機関車のような速度が遅い被写体の場合はオーバースペックじゃないかというご意見を頂きますが、カスタムファンクションで秒18コマから秒1コマまで1秒単位で変更出来ます。
撮影地でスチルカメラとビデオカメラを並べて撮影している方をよくお見掛けしますが静音連写なら動画でシャッター音を拾わないというメリットもあります。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/400秒 ISO200
会津檜原-会津西方 5月16日 第一只見川橋梁
只見線を、いや日本を代表する絶景撮影地。
新緑のピークと好天が重なり、思わず息をのむ美しい光景が目の前に広がっています。
SL列車の運転日は事前に決まっているため、このような好条件で撮れる機会は、何年かに一回しかありません。自然が織りなす見事ななキャンパスの中をSL列車が通過、神聖な気持でシャッターを押しました。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/400秒 ISO250 C-PLフィルター
根岸-会津高田 5月16日
磐梯山に抱かれ、時を育んできた会津盆地は日本有数の米どころ、田んぼに水が入りもうすぐ田植えです。平野部をのんびり走るC11の姿は昭和の昔と全く変わりません。
この日は視界が良く遠くの観音様もクッキリ見えました。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F5.6 1/250秒 ISO200
会津宮下-早戸 5月17日 第三只見川橋梁
第三鉄橋も第一鉄橋に負けず劣らずの人気ポイントです。
このような構図の撮影の場合はピントを鉄橋に合わせての置きピン撮影をしています。
一眼レフならライブビューを使用、 液晶画面で拡大してピントを追い込むという手法が一般的ですが、ミラーレス一眼の場合はファインダー内で拡大画面が確認できます。E-M1markⅡの場合は最大14倍の拡大画面でピント合わせが出来る上、MFクラッチ機構搭載のプロレンズならAF/MFを瞬時に切り替えが可能、ボデイ側のMF アシストをオンにしておけば、MFに切り替えてピントリングを回すだけで14×の拡大画面を呼び出せます。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F4.5 1/500秒 ISO320 C-PLフィルター
会津水沼-早戸 5月17日 第四只見川橋梁
M.ZD ED40-150/2.8PRO F3.5 1/400秒 ISO400 C-PLフィルター
郷戸-会津柳津 5月17日
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO F5 1/320秒 ISO400
会津檜原-会津西方 5月18日 第一只見川橋梁
3枚目の写真の反対側から撮影しています。
第一鉄橋の撮影地は、私の知る範囲だけでも数箇所ありますが、かつてはこの撮影地の上部に国道が通っていて、SL現役時代はそこから撮るのが一般的でした。今から40数年前、初めて只見線を訪れた際この近くで撮影しました。国道跡を通って、この撮影地まで何とか辿り着けました。
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO F5 1/400秒 ISO320 C-PLフィルター
会津川口-会津中川 5月18日
金山町の大志集落、赤や青のトタン屋根がカラフルで模型のように見えたので、ジオラマモードでさらに強調してみました。
昔はきっと茅葺屋根だったと思うのですが、維持が大変なのでトタンに変えたんでしょうね…
カラフルな色を選んだのは何か理由があるのかな?
M.ZD ED40-150/2.8PRO F5 1/800秒 ISO400 アートフィルター 「ジオラマ」
会津坂本-塔寺 5月18日
今回の旅の最後の撮影は会津盆地に向けての最後の峠越え区間のこの場所にしました。
ここでの撮影は初めてしたが、行ってみてビックリ、晴れるとド逆光でした。
レンズを向けたほぼ延長線上に太陽があるのため、ファインダーを除くと道床の部分が完全に白トビしており、電子ビューフアインダーの再現の限界を超えてしまった感がありました。
列車が来れば煙もあるので、逆光が弱まりますが、罐の部分が潰れてしまうのは避けたい所…
迷った挙句、ESP測光で露出補正無し、つまりカメラ任せで撮りましたがこれが大正解でした。
324分割デジタルESP測光はホント凄いです。
M.ZD ED40-150/2.8PRO F4 1/200秒 ISO200
キハ40系気動車
1970年代後半より国鉄が製造した一般形気動車、長年に渡る只見線の主です。
全国どこでも見ることが出来るありふれた車両でしたが、他線区では新型への置き換えが始まっており、こちらも目が離せない存在です。
只見線に投入されているキハ40はクリームと緑に塗り分けられていて、新緑の景色にベストマッチだと思いました。
新鶴-根岸 5月16日
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO F4 1/1600秒 ISO200
会津宮下-会津西方 5月18日 第二只見川橋梁
会津宮下5:57発、若松行きの始発列車、この日はなんと4両編成!でした。
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO F4.5 1/640秒 ISO320
会津檜原-会津西方 5月18日 第一只見川橋梁
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO F4 1/500秒 ISO250
会津檜原-会津西方 5月18日 第一只見川橋梁
M.ZD ED12-100F/4.0 IS PRO F5 1/400秒 ISO320 C-PLフィルター
会津宮下-早戸 5月17日 第三只見川橋梁
M.ZD ED40-150/2.8PRO F4 1/400秒 ISO200 C-PLフィルター
会津檜原-会津西方 5月16日 第一只見川橋梁
M.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8 1/320秒 ISO200 C-PLフィルター
まとめ
大勢の人が集まる人気撮影地、以前はニコンとキヤノンがほぼ独占状態でしたが、オリンパスのカメラを見かけることが最近多くなってきました。
国内で最も権威があるカメラグランプリ2017が発表になりましたが、E-M1markⅡ ボデイが「あなたが選ぶベストカメラ賞」 「大賞」 の2冠を獲得、M.ZD ED12-100F/4.0 IS PROが「レンズ賞」を獲得しました。
昨年はM.ZD ED 300mm F4.0 IS PRO F4が「レンズ賞」を受賞 するなどオリンパス製品が高い評価を得ています。個人的には一番使用頻度が高いM.ZD ED40-150/2.8PRO F2.8も受賞レンズに匹敵する高性能です。
オリンパスシステムの嬉しいところは頻繁にバージョンアップがある点、既にボデイのバージョンアップは2回実施されており、発売直後に指摘されていた、「C-AF連写時にズーミングするとAFが誤作動する」という現象も大幅に改善されました。
小型軽量 高性能 高画質の3拍子を兼ね備えたE-M1markⅡ&PROレンズ群 使えば使うほど
その良さを実感 手放せない存在です。
おまけ 奥会津ラーメン
会津宮下駅から徒歩5分 三島町役場前 「 中野屋食堂 」さんのラーメンは懐かしの昭和の味、最近は見かけなくなってしまった「ナルト」が入っているのも嬉しいです♪
会津川口駅近くの「おふくろ」さんは店内に有名人の色紙が並ぶ人気店 麺類もご飯類も全てうまいですが、私の好みはオーソドックスな醤油ラーメン、ソースかつ丼はころもがカリッとしていて絶品ですよ。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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