Nikon D810 機動力を手に入れた中判カメラ級高画質カメラ | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

□■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

東京荻窪にあるカメラ専門店、カメラのさくらやです。
カメラ/レンズの実写レビューや撮影会の様子をレポート!
記事を読んで気になった方は、ぜひお店に遊びにいらしてください。大歓迎致します。
■電話:03-3391-5675
■営業時間:AM10:00-PM8:00 (年中無休)

ニコンの大型新製品、D810を持って夏真っ盛りの上越線へ
D51498号機に会ってきました。

D51498は1972年、八高線に於いて運転された鉄道100年記念列車を最後に引退、長い間上越線の後閑駅に静態保存されていましたが、1988年に長い眠りから覚め、オリエント急行の先頭に立ちました。その後、各地のJR東日本のイベント列車牽引で大活躍、今年で復活26年目を迎えます。C57180、C6120、C58239の復活により最近は遠征に出ることがなくなり、上越線、信越線が活躍の場となっております。
両線は都心から近いのでアクセスも楽、運転日数が多く撮影地もそんなに混み合っていないのでビギナーの方にもおすすめです。
蒸気機関車の運転情報はJR東日本、高崎支社のホームページを御覧ください。


http://www.jreast.co.jp/takasaki/ 



さていよいよ撮影開始です


敷島―渋川間
AFS24-70F2.8G ED F8 1/1000秒
利根川の鉄橋を渡るSL水上号 青空と川の流れを多めに入れたかったので引き気味の構図にしましたが、部分的にトリミングしてもビクともしないし、F8まで絞っているので画面の端までシャープに写っています。

あれは2年前 36.3メガCMOSを引っ提げて衝撃デビューを果たしたD800/D800E、
他社のカメラをひれ伏せさせる圧倒的なインパクトで、空前のヒット商品となりました。
その高画質は看板に偽りなしでしたが、「36.3メガありき」という点が目立ち、色々と欠点も…「鉄道写真のような動体撮影には向かない」という評価もありましたが、果たしてD810は?!






水上ー上牧間
AFS70-200F2.8G ED VRⅡ F8 1/500秒
この場所は煙が出る筈なんですが…気温も高かったので仕方ないですね。
こういう事は結構あるので次回リベンジです。
ところで上越線のような電化している路線で撮影する場合、上の写真のような位置でシャッターを切るともし煙が出ていれば、邪魔な架線柱を隠すことができます。

D810は約5コマ/秒の高速連写を実現、連続撮影枚数はJPEGなら100コマ、一番データが重いロスレス圧縮RAW14ビット記録でも28コマ、さらにD4Sと同等の新AFユニットは精度を大きく向上 新たにグループエリアAFも搭載しています。
上の写真は14ビットRAW&グループAFモードで撮影しましたが、全コマピントが来ていて、
連続撮影枚数も余裕があってストレス無く撮影できました。





水上駅構内
AFS80-400F4.5-5.6G ED VR F4.5 1/1600秒 ピクチャーコントロール「モノクローム」

水上に着いたD51は転車台に乗り方向転換、点検整備をして復路の運転に備えます。
D51を初めて写したのは約40年前の中学生の頃、撮影旅行から帰ると暗室に籠ってフイルム現像をしたものですが、今ではパッと美しい白黒写真が作れてしまいますね。
当時、使っていたKODAK トライXの36枚撮りも価格改定で新定価がまさかの1000円越えとなってしまいました。





水上駅構内
AFS58ミリF1.4G F1.4 1/250秒
D51498の動輪 「金属の質感が余す事無く再現されています。」みたいな(笑) 感じの写真です。
D51は本来、貨物輸送用の機関車なので牽引力重視、動輪の直径は140センチ、これが4つ付いてます。動輪というとやはり旅客用のC57やC61の175センチの大きな動輪がカッコ良くて絵になります。なのでD51の動輪の写真って今まで、あまり撮ったことが無いかもしれません。





沼田ー後閑間
AFS70-200F2.8G ED VRⅡ F5.6 1/1000秒
グループエリアAF使用
かつて全国各地で見られた12系客車ですが、青地にクリーム色の帯のオリジナルカラーはJR東日本と西日本に1編成ずつしか居ない貴重な存在となってしまいました。






八木原―渋川間
AFS70-200F2.8G ED VRⅡ F18 1/25秒
5コマ/秒高速連写、新設計の駆動機構、ミラーバランサーのお蔭かファインダー像が安定して消失時間も短くなったように感じます。





おまけ
久しぶりに国鉄色の485系に遭遇。
驚いて田んぼに飛び込む鴨君もAFが捉えてくれました。
ピクチャーコントロール「ビビッド」を使ってみましたがかなり色が派手になります。





まとめ
D810、 一言で言うと「キビキビ動いてサクサク撮れる」申し分の無いカメラでした。
銀塩クリスタルプリントで大伸しもしてみましたが、あまりの美しさのびっくり!フイルム時代の6×7判級でさらにクリアで抜けが良くなった仕上がりでした。
D810を使えばさらに写真を撮るのが楽しくなること間違いなし!次の撮影行が待ち遠しくなる、そんなカメラです。





                            ご注文はこちらからどうぞ

               Nikon D810