荻野剛生(47歳・中卒)だ。
アメリカンドリームって知ってるか?
知らないわけないよな。
誰だって、一度は耳にしたことがあるはずだ。
じゃあ、アメリカンドリームにどういう意味があるのか、知ってるか?
アメリカンドリームってのは、アメリカの「成功の概念」だ。
成功は、均等に与えられた機会を活かして、勤勉と努力によって勝ち取ることができる、とされている。
この説明をすると、大抵のヤツラは「機会が平等に与えられることが大事だ」とか、「やっぱり、勤勉と努力が大事だ」とか言いやがる。
そうじゃないんだ。
お前らはなんにも分かってない。
大事なのは、勤勉と努力によって「勝ち取る」ってとこだ。
成功するかどうかは、勝負なんだ。
アメリカでは、勝負には誰でも参加できる。
もちろん、スタート位置は人それぞれだ。
どん底からスタートするヤツもいる。親の金やステータスで、いきなりトップからスタートするヤツもいる。
でも、どんな位置からでも、勝負には誰でも参加できるんだ。
勝負に参加したからといって、誰もが成功できるわけじゃない。
むしろ、成功できるのはほんの一握りのヤツだけだ。
勤勉と努力によって、勝負に勝たないといけないんだ。
どんなに勤勉と努力を続けたって、成功が保証されているわけじゃない。
勝つことではじめて、成功できるんだ。
大切なのは、勝つことだ。
でも、勝つためには勤勉と努力が欠かせない。
日本では、「勤勉と努力」ばかり重視して、「勝つ」ことを考えないヤツラが多すぎる。
だから、アメリカから帰ってくると、日本で「勝つ」のは超簡単。
だって、みんな勝とうとしていないんだぜ。
大事なのは、「勝つ」ことだ。