送る会
中学三年生の時、初めて声優の仕事でご一緒した、鶴ひろみさんを送る会に出席してきました。
会場の雰囲気はドキンちゃんやブルマを演じた印象そのままに、寂しいけれど素敵な飾り付けでした…
信じがたい突然の訃報にピンとこないまま、どれだけたくさんの方々がこの日を迎えたのでしょう。先輩後輩に慕われ、長く活動された鶴さんの声は、これからもいろいろな作品の中で生き続けるのだろうなと思いました。
私はオーディションでたまたま受かり、当時住んでいた千葉から授業終わりですぐ電車に乗り、毎週月曜日に仕事場に通っていました。アマチュアとしていきなり大ベテランの声優さんに囲まれての現場は萎縮の連続…人見知りもあったし、自分の殻を破る勇気も無かった。全ては現場で覚えていくしかありませんでした。終わったら制服の私だけ千葉へとんぼ返りなので、打ち解けるタイミングさえないまま、一年が終わった気がします
。
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思い返せば、一人一人が自分の仕事に徹している、優しく温かい仕事場でした。歌手デビューの前に、このような職場体験が出来たことは、私にとって大変重要なことでした。いっぱい恥ずかしい思いを重ねて、大人への階段を昇ったのだと思います。
もし再会する場があったとしたら、お酒でも飲みながら
「あの頃ホントに無口だったねー‼︎」
なんて笑い飛ばせたのではないかな、と思います。それが出来なかったのが唯一、悔やまれます。
ある後輩の方の弔辞を聞いていたら、テニスもお好きだった(ナダルファンだったそうです)ということも初めて知りました。
一緒に試合観戦したかったです…
どうか、安らかにお休みください。有難うございました。