大山の紅葉。
秋が深まり、やがて初冬へと近づくこの季節。やはり紅葉を観に行きたくなる。
去年の今頃は、小湊鉄道に乗って養老渓谷の紅葉を楽しみに行ったのだが、今年はもっと身近で手軽な場所をと思い、大山・阿夫利神社まで出かけてきた。
まずは東京メトロ・千代田線に乗って小田急との接続駅、代々木上原へ。ここで小田急の急行列車に乗り換える。
小田急自体は、以前に2、3度乗ったことはあるのだが、実を言うとロマンスカーにしか乗ったことが無かった。なので、通勤車両に乗るのは初めてだったりする。
最近は小田急もステンレスの無個性な車両が増えてきたが、出来ればそうじゃない車両がいいなぁ…などと思ってきたら、やってきたのは真っ白なボディに青いラインの、いかにも「小田急」と言う顔のヤツ。
ああこれこれ。こうで無くては。昔ながらの、「電車」の顔。うん、正しい電車の顔。
車内はごくごく普通の通勤型車両。まあ、面白みも何も無いが致し方無い。
代々木上原を出た急行は、途中駅を幾つか飛ばしながら快走していく。
途中、相模大野かどこかの駅で、特急「あさぎり」を退避。
JR東海の371系。カッコイイ。東海の特急車両って、どれもこれもステンレス車体にオレンジ帯で似た様なのばかりだけど、この車両だけはその中で一際スタイリッシュな個性を放っていて好きだ。
「あさぎり」は何年か前に、小田急所有の20000形の方で乗ったことがあるのだが、こちらの371系にも是非いつか乗ってみたいもの。
代々木上原を出て、1時間ほど。伊勢原の駅で降りる。そしてここからバスに乗るのだが、バス乗り場が結構な混雑。皆、大山の紅葉目当ての様だが、高齢者が多い。
思えば、去年の養老渓谷に行った時も、小湊鉄道の車内は高齢者ばかりだった気がする。最近は元気な年寄りが増えたのだろうか。
乗客が多いせいか、臨時の整列員の様な人がいる。列に並んでバスを待っていると、大山方面へ向かうバスの前に、どこかの大学へ行くバスが来たのだが、その時、整列員の人に「お客さん、こちら乗らなくてイイですか?」などと聞かれて少々驚く。
…そうかそうか。俺はそんなに若く見えますかwww
いやでも幾らなんでも学生には見えねぇだろ。一応三十路を軽く超えてるしww
大山へ行くバスは満員。仕方なく立って乗車。バスは小道を上へと上がって行き、30分弱で終点の「大山ケーブル駅」に到着。ここからは歩く。「ケーブル駅」とあるものの、すぐそばにケーブルカーの駅があるワケでは無く、15分ほど参道を登って行かなくてはならないのだ。
参道には土産物屋がたくさんあり、それを眺めながら登って行く。結構急な坂道で、何気にちょっとキツかったりもするのだが、しかし色々な土産品など見ながら歩くのはなかなか楽しい。
ようやくケーブルカーの駅に到着し、早速切符を買って乗り込む。
大山ケーブルカーは2種類の車両が走っている。赤と緑。
どちらも何か小動物の様ないでたちで愛らしい。
急な斜面にピタリ張り付いて走るケーブルカーらしく、車内もかなり急な階段状になっている。
走り出すと、本当に急な斜面に張り付いているのがよく分かる。どうやってこんなところを走っているのか、不思議になるくらいだ。
駅を出て、3分ほど。途中駅の大山寺に到着。まずはここで降りて、大山寺を見学。
山間の古刹と言った感じのこのお寺。この日は、本堂内部も見学出来る様になっていたので、色々と見て回る。
また、無料でキノコ汁を振舞っていたので、当然いただく。すまし仕立ての汁の中に芋やゴボウなどの根菜が入っていて、素朴だけどじんわり美味い。だけどキノコ汁のハズなのにキノコが入っていなかった。
まあでもいいや。タダで昼飯浮かせられたしww
そして紅葉。モミジが真っ赤に色づいていてとにかく見事。美しい。
そんなに広範囲に渡って赤い木々があるワケでは無く、点在している感じなのだが、しかしそれでもやはり綺麗なもの。
大山寺を後にし、再びケーブルカーに乗り、終点(と言っても3駅しか無いのだが)の阿夫利神社へ。
ここで降りて、駅の外へと出るともう別世界。
山のど真ん中に辿り着いてしまったと言う感じだ。思わず、「俺は一体どこへやって来てしまったんだろう」と不安になる位。東京の都心から2時間でこんなところまで来れると言うのが本当に信じられない。
近くにはこんな看板も。
ってオイ、クマ出るのかよ!!(゚д゚;)
神奈川県と言えば、横浜みたいな大都会か、或いは湘南・江ノ島と言った海のイメージだったんだが、クマいるなんて意外とデンジャラスなんだな神奈川県w
駅を出て少し歩いたところに土産物屋が数軒並び、そこからちょっと階段を登った所に神社がある。
参拝を済ませ、そして紅葉狩り。
真っ赤に色づいたモミジが美しいのはもちろんだが、オレンジや黄色のものがあり、それらがまた、緑の中に点在する、その色の対比がなんとも美しくて見とれてしまう。
やはり、紅葉と言うのはイイものだなぁ。などとしみじみ。一年に一度の行事として、毎年どこか探して出かけてみるのも面白いかもしれない。
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帰り道。参道を引き返す途中、一軒の土産物屋でつい惹かれて買ってしまった。
「大山ゴマ」と言うもの。この大山に伝わる郷土玩具。
こういった、木や土などで出来たちょっとした民芸品や郷土玩具の類がなぜか好きで、旅先で可愛らしいものを見かけるとついつい買ってしまう。
昔の日本が持っていた温かさを感じさせ、それがまた、郷愁につながるからだろうか。
旅に出ると、都会が失っている「日本の原風景」とでも言うべきものに出会える。そんなのも旅の魅力の一つだと、僕はそう思う。














