水郡線と湊線・新旧気動車乗り較べの旅(1)
- キハE130系で行く水郡線 -
2008年10月16日。
秋晴れの気持ちの良い青空が印象的だったこの日、久々に「乗り鉄」な旅へと出かけてきた。
目的は水郡線で行く、日本有数の名瀑「袋田の滝」と、勝田から出ている「ひたちなか海浜鉄道湊線」。水郡線のキハE130と、湊線に残る旧型気動車達と、図らずも一日の間に新旧気動車を乗り較べる、非常に満足度の高い鉄旅となったのだった。
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早朝に上野を出発し、常磐線の普通列車に揺られて一路水戸へ。この時間帯、水戸方面へと向かう列車は空いている。僕は奮発してグリーン車を選んだから尚更だ。
…しかし、対向側の、上野へ向かう列車を見るとどれも恐ろしい程に混雑している。こういうのを見ると、ラッシュアワーに毎日満員電車に揺られての通勤など、僕にはとても出来そうにないと、そう思う。
上野を出て約2時間。水戸には9時前に到着。
そして、水郡線の出るホームへと行くと、僕の乗る9時23分発の郡山行き普通列車はもう停まっている。
キハE130。水郡線のキハ110を置き換える目的で、このほんの数年の間に投入された、JRグループ全体で見てもかなり新しい部類の気動車だ。
旧型気動車好きの僕としては今まで、「どうせ新型の気動車なんぞ…」と内心バカにしていたのだが、実物を見るとこれがなかなかにカッコ良くてちょっと好きになってしまう。
気動車と言うよりはちょっと電車っぽい外観で、そりゃもちろん、旧型気動車みたいな重厚感は無いけれど、でもブラックフェイスがクールで現代的なセンスを感じさせる。
(もっとも、この車両がキハ110を水郡線から追い出す→あふれたキハ110が東北地方の旧型気動車を絶滅に追いやった、と言う事実もあるワケで、そう考えるとやっぱり憎いヤツだったりもするのだがw)
サイドビューを見ると、赤色主体の車両と、緑系の車両とがある。赤い方は両運転台車で、緑は片運転台車なのだ。そしてどちらも、窓横の青いラインと、ドアのイエローがいいアクセントになっている。
ステンレスのボディは、ややもすると味気なくなりがちなのだが、こうして派手目のカラーで塗装をするとなかなかに華やかで、それがステンレス本来の無機質な質感と合わさって、クールなスマートさもあってカッコいい。
車内はセミクロスシート。固定クロスは通路を挟んで2:1配置となっている。シートカラーは落ち着きのあるブラウン系にブラックの枕カバー。そして天井を見ると吊革もブラックと、シックでクールな内装。都会的なセンスでカッコ良い。
…が。
これってE531系電車と同じじゃね?w
そう。そうなのだ。内装がE531系と瓜二つ。て言うかデッドコピーほぼ同じ。
う~ん、確かにこれはこれでいいセンスだと思うんだけど、でも既存の他車両と同じって言うのはなぁ。何かこの車両ならでは、て個性が欲しかったところ。外見が結構カッコイイだけに残念。
そう言えば、JR東日本が最近投入したハイブリッド気動車のE200にしろ、米坂線の旧型気動車達を追いやってしまう非道なキハE120にしろ、外見がこのキハE130のデッドコピーで内装はやはりE531系チック。幾らカッコいいデザインでも、あまり使いまわしされると…どうも、なぁ。だから東日本のは走るンですとか言われるんだよ。
さて。
僕の乗った普通列車郡山行きは、定刻通りに水戸を出発する。車内の乗車率は、席に若干空きがあるかな、と言った具合。見ると、中高年以上の行楽客と思しき客が多い。皆、僕と同じように袋田の滝へ行くのだろうか。
ところでこのキハE130。新型気動車だから、エンジンの音はさぞかし静かで普通の客には快適but鉄的にはつまらないだろうなぁ…などと思いきや、これが走りだすや否や、結構な爆音を立てるのでビックリ。
ガルル…ヒュィィィィィィーン…バルバルバル…と、こんな感じで、ちょっとジェットエンジンみたいな音。
もちろん、旧型気動車の、いわゆるDMH17系列エンジンの様な重々しい唸りは無いのだけど、でもこれはこれで結構イイ音だしてて萌える。うん。このキハE130と言う気動車に対する目が完全に自分の中で変わってしまった。少なくともキハ110なんかよりは全然いいと思うよ。
水戸を出た列車は、しばらくは住宅地の中を走って行く。車窓的には別に何も見るところは無く、たいして面白くは無い。
が、常陸大宮に差し掛かる辺りから田園風景になり、そして何本もの清流とある時は並走し、ある時は交差しながら進んで行く。
とても爽やかでいい風情。今の時期でもいいが、新緑の、5月頃の風景ならなお爽やかに感じられて良いかもしれない。
風景を楽しみつつ、エンジンの音を楽しみつつ、そうこうしているうちに袋田の駅へと到着。時間は10時半を少し回っている。水戸からここまで一時間と少々。
袋田の駅はログキャビン風の可愛らしい駅舎。が、のんびり写真なんぞ撮っている時間は無い。と言うのも、袋田の滝へと向かうバスは10時35分出発。時間が無い、急げ!! と言うか何気に列車遅れたせいで、実は10時35分過ぎているんだが!!!(でもバスは待っててくれる)






