2008年7月・熊本旅行(3) | キハ王子の旅鉄日記

2008年7月・熊本旅行(3)

- キハ58「観光列車あそ1962」との邂逅 -


2008年7月19日(土)。いよいよこの日は今回の旅行のメイン、「観光列車あそ1962」に乗りに行く日だ。


この「あそ1962」とは、僕が愛して止まない国鉄型気動車「キハ58」を改造した車両で、SL「あそBOY」の後釜として豊肥本線の熊本~宮地間を週末中心に運転されている列車だ。ちなみに「1962」とは、キハ58が造られた年だったりする。


キハ58が好きで好きでたまらない僕。彼が走っているとあれば、それがどこであっても、またどんな形で走っているのだとしても、もう乗りに行かずにはいられない。



ホテルで朝食を終え、外に出ると天気はあいにくの雨模様。慌てて博多駅へと走る。


まずはここから熊本まで、8時15分発の特急「リレーつばめ3号」で向かう。ホームの、自由席車両のドア位置にはもうかなりの数の客が並んでいて、「これは…ちょっと席ヤバイか?」と焦る。が、実はこの「リレーつばめ3号」。編成が途中で分かれていて、後ろの4両は熊本止まり。そして、大勢の客が並んでいたのは八代で向かう方の車両だった。熊本で降りる僕は当然、後ろの4両の方に乗車。こちらは全然空いていて、何の問題も無く座席に座ることが出来た。


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この「リレーつばめ」、使用車両は787系。九州新幹線開業前は、博多~西鹿児島間を結ぶ特急「つばめ」に使用されていた、JR九州のエースとも言える車両だ。その斬新なデザインと車内の居住性の高さは、今となっても全く色あせていない。


この車両、6年ほど前にも一度乗ったことがあり、その時はグリーン車に乗ったのだが、今回は普通車自由席をチョイス。と言うか、今回の旅は熊本フリー切符を使用の為、特急は自由席にしか乗れないのだ。


この普通車自由席、車内の真ん中辺りに荷物置き場があり、そこで車内が前後に分かれると言う、半室構造の様なちょっと変わった造りになっている。インテリアは天井・荷物棚等はメタリック調にまとめられ、座席はグリーンのモケットで落ち着きを演出。そして普通車だと言うのに床が絨毯敷きだったりと豪華な雰囲気も漂わせている。


都会的でシャープでモダン。それでいてビジネスなイメージオンリーに陥らないゴージャス感とゆとりとも感じさせる。座席のシートピッチも広く、非常に快適。この787系、やはり素晴らしい車両だと思う。



が、苦言を一言。






あの…トイレのドアの建てつけ甘くないっすか!?




トイレに入ってカギを閉めて用を足す…が、列車が激しく揺れるとカギが勝手に開いてドアが開こうとするんですけど(苦笑) 用を足そうとする→カギ開いてドア開きそうに→慌ててドア押さえてカギ掛け直す、の繰り返し。


まあ勿論、車掌氏にも直接伝えておきましたが。




車窓は曇り空と雨模様とを繰り返す。が、熊本に近付くにつれて晴れ間が徐々に広がってくる。



そして9時29分。熊本に到着。この頃には空はすっかり晴れ渡ってきて、ホッと一安心。




と、降り立ったホームになにやら発見。







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「あそ1962」の模型???




そう。そうなのだ。ホーム端に置かれているのはまぎれも無く「あそ1962」(のミニチュア)。熊本駅のホームに降りた客が真っ先に目にするのがコレ。このことからも、JR九州がこの「あそ1962」を観光列車として売り出そうと力を入れていることが伺える。




さて。この「あそ1962」。今日は熊本駅一番端のホーム、0B番線からの出発となっているが、まだホームには入線してきていない。まあ、発車時刻までまだあと40分くらいはあるからなぁ…。


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などと思いきや、別のホームにいるじゃあないか!!!


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向こう側のホームに、何食わぬ顔をしてたたずんでいる「あそ1962」。とりあえず、荷物抱えて猛ダッシュ。せっかくなので近くで拝見したい。




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近くで見る、「あそ1962」のご尊顔。ああ…やっぱり素晴らしいお顔をされていらっしゃる。


塗装は黒×金と言う、一目で普通の車両じゃない、特別な車両だと分かるものに塗り直されてはいるものの、外見的な部分に関しては他はほとんど手を加えられていないと言うのがウレシイ。


キハ58改造列車と言えば、例えば昔この九州を走っていた「アクアエクスプレス」。あれもあれでカッコ良い車両だとは思うが、しかしやっぱりこの車両のファンとしては、原型をしっかり留めたこんな改造の方がグッと来る。


ちなみに、こちらの顔はキハ28側。貫通幌が付いていて、ちょっといかめしく凛々しい顔立ち。




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こちらがキハ58側。貫通幌が無いおかげで、優しい温和な表情に見える。






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「あそ1962」のロゴマーク。サボには「DC28 SINCE2006」(或いは「DC58 SINCE2006」)と。



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また、車体横には自転車のマーク。この「あそ1962」、サイクルトレインと言うことで、一部の駅で予約制で自転車持込可能となっているのだ。




あれこれ観察していると、「あそ1962」が突如動き出す。そしてホームから去ってしまった。



今度は慌てて、発車予定の0B番線へと走る。と、まもなく、「あそ1962」は入線してきた。


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青空に黒い車体が良く映える。本当に美しい。これからの、阿蘇への彼との旅に、期待に胸躍る。