2008年5月・初夏の北陸旅行(7)
- 魚津観光・そして旅のラストスパート -
大満足の昼食を終え、魚津観光へと繰り出す。
駅前でタクシーをつかまえ、まずは「魚津埋没林博物館」 へ。この時乗ったタクシーが、運転手が女性の方だったのだが親切で面白い人だった。また、このタクシー会社、確か「金閣自動車」とか言う名前だったと思うが、車内でおしぼりをサービスしてくれる。これには驚いた。
駅からタクシーで5分少々。「魚津埋没林博物館」へ到着。
ちょっと変わった作りで、入り口(左の写真)から入ると道路の下をくぐる形になっている。そして、道路の向こう側にある三角の建物とドーム状の建物(右の写真)が展示館となっているのだ。
中へ入るとまず、展示館へと続く長い通路。その通路では、この博物館のイメージポスターがずらりと展示されている。毎年作り替えているのだが、どれもきちんとしたデザイナーに依頼したものらしく、非常にカッコいいデザインのものばかり。見とれてしまう。
奥へ進むと、そこでは「蜃気楼」についての展示がされている。魚津の町は、蜃気楼が観測出来る町として有名らしく、この「魚津埋没林博物館」は、埋没林の他に蜃気楼に関する展示も色々と行っているのだ。建物の屋上へ上がるとそこは展望スペース。蜃気楼が出ていれば、ここから観ることも出来るらしいが、この日はあいにく、発生していなかった模様。
そしていよいよ、埋没林に関する展示館へ。この展示館自体も3つあり、ドーム形の展示室、それに埋没林を水中展示した展示室、乾燥させた状態で展示してある展示室。
そもそも「埋没林」と言うものは、その名の通り「埋もれた林」と言うこと。過去のいずれかの年代に地球環境の何らかの変化によって地中に埋もれた林が、世界各国のあちこちにあるらしい。その埋没林がこの魚津でも発見され、それをそのまま博物館展示しているのがここ、と言うことだ。この埋没林を調べていくと、その年代の環境だとか様々なことが分かるらしい。
あれこれ観ていくとなかなか興味深く、思っていた以上にここで時間を費やしてしまう。平日の昼下がり、と言うこともあって、客もほとんどおらず(一組小さな団体客?がいた他は、個人客はいなかった模様)、ゆっくりと観て回ることが出来た。
ここでタクシーを呼び、今度は「魚津水族館」 へ。ここから10分くらいかかったか。
魚津水族館は、あまり規模の大きくない水族館。どちらかと言うと、地元の人が遊びに来るスポットと言った雰囲気か。実際この日も、地元の人と思しき若いカップルだとかが来ていた。
中へ入るとまず、富山の淡水魚の展示。外来魚なども含め、現在富山県に生息している淡水魚が色々と飼育されている。こういった、その土地に基づいた展示がされているのはなかなか好印象。
奥へ進むと、大型水槽に様々な海水魚。まあ、この辺りはどこの水族館でもやっていることだが、例えば先程昼に食べた「げんげ」の様な、富山湾名産の魚なんかもいたりする。
館内中央にある、大型水槽では、ダイバーによる魚の餌付けショーなんかもやっていた。
また、ちょっと変わっていたのが、恐らく期間限定だが、「ドクターフィッシュ」の体験なるものをやっている。この「ドクターフィッシュ」とは「ガラ・ルファ」と言うトルコ原産の魚で、現地では温泉に住んでいるらしい。そしてこの魚、温泉に入ってきた人間の皮膚の古い角質を食べると言う習性があり、皮膚病の治療にも効果があるのだとか。最近日本でも結構な話題になっている様だ。
魚津博物館では、水槽の中にたくさんのドクターフィッシュが飼われ、その水槽の中に自由に手を入れて体験出来る様になっていた。
手を入れるとこんな感じでたくさん寄ってきて皮膚をつっついてくる。勿論痛かったりはしない。それどころかとてもくすぐったいwでもちょっと気持ちいい。
魚自体も小さくどこか愛嬌のある顔立ちで、なるほど、話題になるのも分かる気がする。
…これで、ガラ・ルファに混じってカンディール(アマゾンの吸血ナマズ)でも入れておいたら惨劇だな…とか考えてしまった俺はちょっとおかしいかもしれない。
魚津水族館でも結構な時間をかけて見学をし、全て観終わった時点で時間は17時。本当はまだ行きたかった場所もあるが、もう時間が無い。戻ることにする。
タクシーで魚津駅へと戻り、そこから普通列車に乗って富山駅で。
さあ。いよいよ今回の旅もラストスパート。
今日のトリを飾るのは、富山を18時59分発の特急「はくたか23号」。車両は681系(683系?)。個人的にはこの車両、JR西日本車よりも、北越急行所有のいわゆる「スノーラビット」の方がカッコ良いと思うのだが、やって来たのは西日本の車両だった…残念。
今回の旅は北陸フリー切符のグリーン車用を使用しているので、当然、グリーン車に乗車。ソファーの様にゆったりとした大きなシートが3列に並ぶ。居住性、雰囲気ともに申し分無い。やはりグリーン車はこうでなくては。どこかの東日本の会社の様に普通車と大して変わらないスペックの座席4列とかそんなのグリーン車とは認めない。
富山を後にし、動き出した車内でまずは乾杯。先程、富山駅の売店で買った日本酒に白海老の押し寿司。思えば今回の旅行、食事はずっと白海老尽くしだったな。
ゆっくりと酒を飲みながら今回の旅を振り返る。…色々あったが、面白い、いい旅だったなぁ。
列車は20時07分に直江津到着。ここを出てしばらくすると、やがて高架線へと登って行く。それと同時に、それまでとは比べ物にならない程に速度を上げて走って行く。…ああ、そうか。北越急行線に入ったのだな。北越急行線内では、在来線最高速度の160キロ運転を行っている。初めて体験する160キロ運転。確かに凄いスピード感だ。
それをゆっくり…じっくりと味わおう…などと思いながら、いつしか僕は眠ってしまっていた。旅の疲れに、酒の酔いが心地良く回った様だ。
そして20時59分。終点の越後湯沢に到着。更にここで上越新幹線に乗り換え、22時28分に東京に到着。今回の旅、全てが終わった。
初めて訪れた北陸。噂に聞いていた通り、海の幸の美味さが印象的だった。今回の旅、本当は行こうと思いながらも行けずに終わってしまった場所も幾つかあり、また、兼六園にしろ黒部峡谷鉄道にしろ、季節が変わればまた違った表情を魅せてくれるだろう。更には、北陸三県のうち、福井県だけが未だ未到達の地となってしまった。
またいつか…機会を作って再度訪れてみたい。そう思わせる北陸路の旅だった。






