2008年2月・冬の青森旅行(7)
- 十和田湖冬物語 -
遊覧船からその風景を散々楽しみ、時間は15時半。宿へと向かう。
十和田湖のバス停から歩くこと数分、本日の宿「十和田荘」に到着。大半が休業と言う冬の十和田湖の宿の中で、なんとか探し当てた営業中の貴重な(!!)宿。
なかなか…と言うかかなり大きな立派な旅館だ。和室の部屋に泊まるのも随分久々なのでちょっと新鮮な感じがして、どこか緊張する。
着くなり浴衣に着替え、そして大浴場へ。十和田湖の周囲は温泉が湧いていて、当然この宿の風呂も天然温泉。露天風呂もあり、雪を眺めながらの露天風呂は実に気分が良かった。
ちょっと早め、17時半過ぎに夕食を取る。夕食は夕食専用の会場へ案内されるのだが、グループ毎に席を仕切ってあるので、周りに気がねしなくて済むのがありがたい。
これが本日の献立。刺身にヒメマスがあるのがいかにも十和田湖らしい。
それは良い。それは良いのだが。
・真ん中の洋風の皿…鶏肉のマリネ
・右に少し見えるフタの付いた深皿…豚肉の角煮
・左に見える鉄鍋…牛肉のすき焼き
おおなんてコト!! 牛豚鳥三種類肉だらけとは!!
実は僕は幼少の頃から肉が嫌いでほとんど全く食べられないのだ。と言うワケで今日の夕食、半分くらい残す結果に…orz
さて。早めに夕食を取ったのは理由がある。と言うのも、これから「十和田湖冬物語」
へと出かけるのだ。十和田湖で冬の期間(今年は2月1日~24日)開催しているこのイベント。今回の青森行きを決めたのとほぼ同タイミングで偶然その存在を知ったのだが、どうしても気になって行きたくて仕方が無かったのだ。
時間は19時前。日が沈んですっかり暗くなった中、外へ出るとひんやり寒い。そんな中、シャトルバスに乗り込み、宿からほんの数分で会場に到着。
会場に着くと、まずは雪のゲートのお出迎え。ライトアップされ、なんとも幻想的な光景が広がる。
ゲートを進みきったところで、グリューワインと言うのが売られていたので一杯もらう。
「十和田湖冬物語」と書かれたグラスに入った暖かいワイン。甘くて体がポカポカ暖まる。最初の一杯は500円だが、後は何回でもおかわり自由。そしてこのグラスは記念に貰えるのだ。
それぞれがライトに照らされ、暗闇の中にぼんやり浮かび上がり、なんともロマンティック。教会の様な形のだとか、ハートを模したものなどもあり、カップル客ならきっと盛り上がるだろう。まあ俺は独りだが。文句あんのか。
かまくらの中には、バー営業しているものもあり、中でお酒が飲める。お酒の入ったグラスも氷で出来ていると言う念の入り様。ちなみに氷のグラス、ツルツルすべるので、手袋を一緒に渡される。
さて。会場の中ほどには大きな雪のステージがある。ここで19時から色々なショーが始まるのだ。
ちなみに会場内のこの時の気温はマイナス7度だか8度。風こそ吹いてはいないものの、日が暮れて真っ暗な中、足元には深く雪が積もり、ただ立っているだけでもとても寒い。が、ステージの前には結構な数の客が集まってきている。
…と言うか、この人達は昼間一体どこにいたんだ? 十和田湖畔には人っ気全く無かったのに(笑)
津軽太鼓の演奏で幕を開け、まずはなまはげの登場。大迫力で歩き回り、ステージから降りてきて会場内の観客達のすぐ側までやって来る。そして記念撮影だとかしてもらえる。ってどんなフレンドリーななまはげだよ。
続いて、津軽三味線のライブ。これが物凄いカッコ良くて、正直シビれた。前日、金木の津軽三味線会館でも三味線の演奏は観たが、それはどこかのんびりとした、郷土音楽と言う感じだったのだが、今日のこちらはとにかく迫力と凄みがあって、グイグイ引きこまれる。その独特のリズムに、体も心も熱くなり、聴いているうちに自然と体も動き出す。
…これまで、クラブ寄りの音楽(テクノだとか)を聴いてきた僕だったが、まさか三味線で踊れるとは思わなかったぞ(笑) でもしかし正直、日本の伝統音楽と言うのを見直した次第。
その後は、「ねぶたのハネト」体験へと続く。これは、ねぶた祭り独特の跳ね方を体験するもので、ステージ上の笛の音と「ハネト」の動きとに合わせて跳ねるのだ。拍子が独特で、コツをつかむまでちょっと難しいが、なかなか面白い。それに体が暖まるのでこの寒い中にはちょうど良い。
そんなステージを楽しんでいるうちに、時間は20時。ここで、この「十和田湖冬物語」のハイライトとも言える、冬花火の打ち上げが始まる。
冬の寒空に咲く大輪の花火。時間にして、ほんの10分ほどの間だったが、それは綺麗で素晴らしかった。今まで、花火は夏の風物詩だとばかり思っていたのだが、真冬の花火と言うのも、それはそれで風情があって良いものかもしれない。
まだまだ祭りは終わらない。この後は、珍しい雪上車に乗ってみる。
キャタピラーが付いて、雪の上を走る雪上車。物凄い揺れでスリル満点。お世辞にも乗り心地が良いとは言えないが(そりゃそうだ)、しかしこんな乗り物。多分ここでしか乗れないだろう。
そして「食彩ドーム」へ。青森・秋田の郷土料理などを色々、ドームの中で販売しているのだ。先程、旅館での夕食が半分くらい食べられなかったこともあり、小腹も空いている。
青森の郷土料理「せんべい汁」。野菜たっぷりの汁の中に「せんべい」が入っている。この「せんべい」が、かなり固めの麩の様なちょっと変わった食感で、素朴だがなかなか美味しい。体も暖まる。
時間は20時半近く。ここで、ドームの中で再び三味線のライブが始まる。郷土料理に舌鼓を打ちながら、地ビールを飲みながら、ライブを鑑賞する。演奏は先程、雪のステージと同じ人達だ。
やはりライブは素晴らしく、ライブ終了後にとうとうCDまで買ってしまった。サインまで貰ってしまった(笑)
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こうして、散々遊んで楽しんだ「十和田湖冬物語」。
元々、こう言った「イベント」ごとに独りで行くことに多少は抵抗感もあり、また、みうらじゅん氏の様なことを言ってしまうと、いわゆる「お祭り」ごとにはどうしても体育会的なイメージがあって、純文化系人間の僕としてはそれだけでどこか腰が引けてしまう部分もあったのだが、しかしいつしかそんなことは忘れて場に溶け込んですっかり楽しんでいる自分がいた。
…たまには、こんなイベントや祭りも悪くない。
まあもっとも、来てた客の大半がカップルとか親子連れとか友人同士(女性同士が多い)とかで、独り客の男なんてほとんど居なかったですけどね。でも別に居心地悪くなかったし。と言うか、独りでもしっかり楽しめる環境作りをしてくれてた運営スタッフさん達には本当に感謝。














