2008年2月・冬の青森旅行(6) | キハ王子の旅鉄日記

2008年2月・冬の青森旅行(6)

- 絶景の十和田湖 -


八戸駅10時40分出発のバス「おいらせ」号に乗り込む。


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ちなみに、乗客は僕を含めてたったの2名。



色々なイミで大丈夫なのか…(汗)


鉄道と違い、バスには全く興味が無い。ただ乗っていても退屈なだけなので、出発するなりいきなり缶ビールを開ける。まだ午前中だがそんなの関係ない。


途中、どこかのパーキングエリアで休憩。このバスにはトイレが無いので、いわばトイレ休憩と言ったところだ。と言うか、これだけ長距離を走るバスなのにトイレが付いてないってどういうコトなんだ!!


ここで時間があったので土産物屋など覗き、津軽塗りの杯を買ってしまった。


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陶器やガラス製の杯な好きで幾つか持っているのだが、漆製品は初めて買った。これはこれでまた趣きがあって、他とは一味違った風合いで面白いかもしれない。



パーキングを出たバスはどんどん山道へ入っていく。どんどん雪深くなっていく。そして13時ちょうどに十和田湖に到着した。



時間も時間なのでまずは昼食…といきたいが、この冬の十和田湖。あたりを見渡すとなにぶんほとんどの店が閉まっている。さすが大半の宿が休業と言うだけあるわ…恐るべし冬の十和田湖。結局、観光船待合室で軽食もやっていたので、そこでソバをすする。


そして湖畔へ出て散策してみる。見渡す限り一面に深く深く積もった雪。それを踏みしめながらゆっくりと歩いて行く。


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時折雪が北風に舞い、足元からじわじわと冷たさを感じ、正直とても寒い。が、それでも歩く。



歩くことしばらく。そして目の前に広がる絶景。

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深く澄み切った青をたたえた湖は日の光を浴びてキラキラと輝き、バックには白く雪化粧をまとった山が連なる。濃い青と白銀と…そのまるで絵画的とも言えるコントラストが素晴らしい。湖面には無数の白鳥達が遊び、鮮やかなスカイブルーがまぶしい空…さらに白と青の組み合わせがもう一つ加わる。


その風景は見る者の言葉を失わせるのではなく、むしろ感嘆の声をあげずにはいられなくさせる。僕は独り、「これは凄い…凄い!!」と何度も叫んでしまっていた。


ただ立っているだけでも徐々に体温と体力とを奪われていくこの寒空の下。しかし、そんな厳冬の中わざわざ観に来るだけの価値のある景色がここにはあった。



そして辿り着いた乙女の像。この十和田湖の象徴とも言える風景だ。

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そのすぐ側には十和田神社。雪の中の神社と言うのも厳かな感じがして良いものだ。


…ちなみに、参拝客は誰もいない。と言うかそもそも、湖畔を歩いている人間すらいない。僕しかいないのだ。やはりこの寒さ、わざわざ出歩く人間なぞ相当な物好きのみと言うことか。



ここに来て、さすがに寒さに限界になってきたので引き返す。今回は前回・秋田での反省を活かして、スニーカーの中に防寒中敷+カイロを入れてきた(前回、最も冷えたのは足裏だった)のだが、正直あまり効果が無かった様な…。まあ、これだけ雪が降り積もっていれば何をどうしようと冷えることに変わりは無いか。



先程昼食を取った観光船待合室まで行き、今度は観光遊覧船に乗る。

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大きな、なかなかに立派な船だ。



が、乗客は僕を含めてたったの4名。

ちなみにそのうちの一人は、十和田湖まで来るバスで乗り合わせた人だった。それにしてもこの冬の十和田湖、本当に人っ気が無い…。


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船上から眺める十和田湖もやはり美しい。白い山々がまるで墨絵の様だ。冬の十和田湖、とても素晴らしい景観だと思うのだが、どうしてこんなに観に来る人が少ないのだろう。勿体ない。



四季折々の表情を魅せる十和田湖。その中でも、紅葉の時期が最も美しいと聞いていたのだが、なかなかどうして。真冬の十和田湖もイイじゃないか。静けさと荘厳さ。日本古来からのわびさび。そんな、「和の情緒」を感じさせる風景がそこには広がっていた。