2008年2月・冬の青森旅行(5)
- 特急「つがる」と八戸のこだわりの酒屋 -
2008年2月21日(木) 青森での2日目。
目を覚まして外を見ると、昨日の穏やかな晴天がウソの様。朝から雪がしんしんと降っている。気温もグッと低くなって、見るからに寒そうな天候だ。
ホテルで朝食を済ませ、7時半前にはチェックアウトして駅へと向かう。今日はこれから、十和田湖へと向かうのだ。
外に出ると本当に寒い。やはり昨日は特別に暖かかったのだろう。
青森からはまず7時46分発の特急「つがる」に乗る。これで八戸まで出て、そこからバスで行く。
ちなみに、十和田湖へ向かうバスは八戸からだけでなく、青森からも出ている。そして、今回僕の使っている「青森・函館フリー切符」ならば、青森⇔十和田湖のバスなら乗り放題。ただし、八戸⇔十和田湖のバスは別に料金を払わなくてはならない。
では、なぜわざわざ八戸からのバスに乗ろうと思ったのか。
結論は簡単。青森から十和田湖は、バスで4時間もかかるのだ。一方、八戸からならば2時間半くらいで着く。もちろん、八戸まで出るのに列車で行かなくてはならないから、その分の時間を合わせればそんなに変わらないかもしれない。しかしバスと列車とでは(僕の気持ち的に)違う。列車なら、(ロングシートでなければ)何時間揺られていても全く苦痛に感じない。逆に、バスにはほとんど興味が無いから、4時間も乗り続けるだなんて苦痛以外の何者でも無い。
青森駅にやってきた特急「つがる」。車両はE751系。実を言うと八戸まで行くことにしたのは、この車両に乗ってみたかったから、と言うのもある。
車内はすっきりとしたビジネス仕様で、座席はJR東日本お得意の、背もたれと座面が別々に動くタイプ。なによりこの車両、顔立ちが良い。白とオレンジの優しいカラーに、ブラックフェイスが印象を引き締めて…。ライトとヘッドマーク(代わりの電光掲示板)がまるで目と口みたいに見えて、ちょっと人間ぽい。
と言うかぶっちゃけ…かわいい(ぽっ)
ああっつがるたんかわいいよつがるたん。
しかし…JR東日本も、特急車両ならば割とセンスあるデザインするのに、どうして普通列車はあんな「走るンです」ばかりなんだろう…でなければ701系(汗)とか。
ちなみに僕の持っている「青森・函館フリー切符」で、途中の三沢までは「つがる」の自由席ならそのまま乗ることが出来る。朝方の自由席と言うことで、ビジネス客などが結構いたが、割と前の方から並んでいたので問題なく席にはありつけた。
走り出した特急「つがる」。車窓はとにかく雪・雪・雪一色。
積もっているだけでなく、ずっと横殴りで降り続ける。窓にこびりついた雪がその激しさを物語るというもの。この天候では列車も走り難いだろうに…と思いきや、何のことは無い。特急「つがる」はそんな雪など全く気にすることなく猛スピードで突っ走る。ぐんぐん加速して突っ走る。乗っているこちらが心配してしまう程に速度を上げて突っ走る。
…まさか、これだけ雪が降っていてもビクともしないとは…。
ええい、JR東の白とオレンジのヤツは化け物か!!
車内では車販のホットコーヒーを飲みながらのんびりと過ごす。このホットコーヒーが結構好きで、旅に出るとついつい頼んでしまう。
列車は8時31分、三沢に到着。フリー切符で乗れるのはここまでなので、ここからは後続の普通列車に乗り換え…の予定だったのだが、外の猛吹雪を見て嫌になり、このまま八戸まで乗りとおすことにする。料金余分にかかるのと、八戸でバスの待ち時間が長くなるが仕方無いか…しかし今思えば、このチョイスは大正解だったのかもしれない。
青森を出てちょうど1時間。8時45分に八戸に到着。この頃には、雪も止んでいたので一安心。
十和田湖へ向かうバスは10時40分発。と言うことでまだかなり時間がある。駅隣接の物産館などをぶらぶら見て回り、そのまま駅の外へ出て少し街を歩いてみる。
と、ここでなにやら良さげな雰囲気の酒屋を発見したので入ってみる。土産代わりに青森の地酒を買いたいと思っていたのだが、昨日、青森の街では酒屋が見つからず買えなかったのだ。
八戸駅からほんの徒歩数分のところにある「木津商店」と言う酒屋。一見、ごくごく普通の町の小さな酒屋さんと言った雰囲気なのだが、中へ入ってとにかく、その日本酒の豊富な品揃えに驚かされた。青森県の地酒はもちろん、他県のお酒も色々、珍しい銘柄・初めて見る酒、とにかくたくさん置いてある。
そしてその全てがきちんと冷蔵室で大事に保管されていて、日本酒を丁寧に扱っていることがうかがえる。店内にはなぜか漫画「美味しんぼ」原作者のサインが飾られていた。
色々見ていると、店のおばちゃんが声をかけてくれ、あれこれ説明をしてくれる。数種類、試飲もさせてもらったが、どれもこれも美味くて選ぶのに困る。
結局、青森の地酒を3本購入。うち2種類は、今の季節限定のものだそうだ。新聞紙にくるまれているのは日光を遮り、酒の品質が落ちるのを防ぐ為なのだ。
店のおばちゃんと1時間近くも長々と喋ってしまい(話好きの、気さくで感じの良いおばちゃんだった)、最後は店の名刺まで貰って、駅へと戻る。しかし、当初の予定通り三沢で普通列車に乗り換えていたら、八戸でそこまでの時間が取れなかったから、恐らくこの酒屋と出会うこともなかっただろう。これもまた巡り合せ、人生って不思議なものだなと思う。




