2008年冬・秋田の旅(1)
- 新幹線こまち旅情編 -
2008年1月16日。この日はいよいよ、待ちに待った秋田旅行の日だ。今回の秋田、メインの目的は何と言ってもキハ58。秋田⇔鹿角花輪間の快速として一日一往復だけ運用の残る、通称「よねしろ」仕様のキハ58に乗りに行くこと。それこそが本来の、そして主たる目的だ。
が、他にも色々ある。秋田内陸縦貫鉄道や男鹿線と言ったローカル線。男鹿半島で「なまはげ」を中心とした観光。秋田ならではの美味や美酒…。それらも色々と楽しみたい。それにそもそも、秋田自体行くのが初めてで、なおかつ冬の東北と言うのも初めてなのだ。一体何が起こるのか…どんな旅になるのか。
早朝に家を出て、朝6時半には東京駅に着。本日のトップは、6時56分発の秋田新幹線「こまち1号」。
秋田新幹線自体も乗るのが初めてだったりする。
ところで、僕は基本的に新幹線車両にはほとんど興味が無いのだが、この「こまち」用のE3系は別。
白い車体にピンクのラインが可憐で、「こまち」と言う優しげで女性的な愛称ともイメージぴったり。
これはかなり萌えられるかと。
こまちたんかわいいよこまちたん。
同様に400系の「つばさ」も萌える。こっちはシルバーメタリックなボディにとがった流線型のお顔がスピード感溢れててナイス。
ついでに言うと、個人的には新幹線車両で最萌なのは何と言っても500系。東海道・山陽新幹線は車両が単調な上に車窓もつまらないので最も嫌いなのだが、500系だけは別。子供が思い描く「夢の超特急」をそのまま具現化したかの様なスマートな流線型のフォルム。ストイックなまでにどこまでもスピードを追求するその生き様。どれを取ってもシビれる。
しかし、500系は近々「のぞみ」運用から離脱し、400系は数年中にいなくなってしまうと言う話もある。こうして、良いものはどんどん消えて行き、つまらないものだけが残る…全く、嫌な世の中だ。
さて、「こまち」E3系だが、線路規格こそ新幹線車両のそれだが、車体規格は在来線のもの。と言うことで車内は当然、2+3ではなく2+2にシートが並ぶ。
しかしこれが、シートピッチ・リクライニング角度共にかなり大きめなので非常に快適。と言うか東京⇔秋田間の乗車時間を考えたらこれ位のスペックは必要か。
間接照明を配し、木目調やブラウンでまとめたアコモデーションはなかなかに秀逸。普通車でこれだけの雰囲気があればわざわざ高い金払ってグリーン車乗る必要も無いと思う。
と言うか「こまち」のグリーン車って2+2シートで普通車とスペックそんな変わらないし。どうせおしぼり位しかサービスも無いだろうし。
2+2配置のグリーン車なんぞ俺は認めんぞォ!!!
…と言うかそもそも、今回は「秋田・大館フリー切符」を使用しているので、どっちにしろ普通車しか乗れないのだが。
ところでこのE3系。全席指定席なのだが、元々15・16号車は自由席車として造られたので、他号車よりもシートピッチが狭かったりする。だから指定を取る時には注意が必要。窓口で15・16号車以外希望と伝えましょう。でないと同じ金額払ってグレードの低い座席に座るハメに…。
「こまち1号」は定刻通りに東京駅を出発。まずは駅弁を広げて朝食。東京駅で普通に売られている「あなご弁当」。何度も食べたことがあるが、甘く煮たアナゴとご飯の相性が良く美味しい。
駅弁を広げて朝からビール…と行きたいところを我慢してお茶。今回の旅、主目的のキハ58に出会うまでは酒は控えようと思う。酔った状態でせっかくのキハ58に乗るのは勿体無いし、何より、キハ58は自分の中で半分神格化されてしまっているので、酒飲んで会うのも失礼と言うか何と言うか。
「こまち」は速度を上げて東北新幹線上を突っ走って行く。盛岡までの停車駅は上野・大宮・仙台のたった3駅のみ。ちなみに車内はかなり空いている。
東北新幹線自体は何度か乗っている上、冬だからと言って特に景色も代わり映えしないので少し退屈。朝食後、リクライニングをフルに倒して仮眠。
途中、仙台でビジネス客がどっと乗ってきて、席が埋まっていく。(と言っても僕の隣は空席のままだったが) ここまで来てもまだ雪は降っていない。
仙台を過ぎ、一ノ関辺りからようやく景色が北国らしくなってくる。
雪は降ってはいないが、地面に白くうっすらと積もっている。そんな風景をぼんやり眺めつつ、9時22分に盛岡に到着。ここで「こまち」は、それまで併結して走ってきた「はやて」と別れ、田沢湖線に入って秋田へと北上して行くのだ。
田沢湖線内に入ると景色が一片。あたり一面雪景色だ。と言うか雪で埋もれている。ようやく、「雪国へ来た」と言う実感が沸いてくる。
田沢湖線内は、線路幅こそ新幹線と同じ標準規(1435ミリ)であるものの、路線規格は在来線と変わらない。東北新幹線内に較べて一気にスピードダウンし、また、高架線でも無くなり、ローカルムード満点と言った感じだ。車窓もじっくりと楽しめる。
北上するにつれ、ますます雪は深くなる。
そんな車窓を眺めていると、自分の中で勝手にテンションがどんどんアガってくるのが分かる。もう、なんと言うかワクワクしてたまらないのだ。元々、雪のほとんど降らない地で生まれ育ったから、雪景色に馴れていないのだ。だから、この白銀の風景の全てが新鮮に映って見えるのだ。
そんな高揚した気分のまま、10時10分。ついに角館に到着。まずはここで下車。
ホームへ降り立つと、空気がひんやり冷たい。そりゃそうだ。東京とは10度くらい気温差があるのだから。あまりの冷たさに「うわぁ凄ぇ…」とつい口から出てしまい、なぜか笑いが止まらなくなる。
しかし、風が無いせいか、そんなに「寒い」と言う感じはしない。まあ、事前にある程度防寒対策をしてきたからと言うのも勿論あるが。(人生で初めてスパッツ?タイツ?股引?の様なものをパンツの下に履いてみた。これがかなりの防寒効果)
角館はみちのく小京都として知られる町。その情緒ある雪景色の中を是非とも散策してみたかったのだが、あいにくそんな時間は無い。
ここで、秋田内陸縦貫鉄道に乗り換えるのだ。








