京都地検が漢検前理事長らを背任容疑で捜査を進めています。


文科大臣は漢検の見直しも発言したとか?


感情論としてわからないわけではないけど、それだけじゃ問題の解決にはつながらないように思います。

そもそも、2001年の180万人から2007年の270万人までなぜ、受検者が急速に増えたのか? 3つの背景があります。


1つは、2002年から始まる「ゆとり教育」への軌道修正として、1月17日に当時の遠山文科大臣が「学びのススメ」を出して、学力低下防止、「確かな学力」育成のために、宿題、読書、補習の薦めと共に、漢検・英検・数検の受検を奨励したことです。



こうして、文科省のお墨付きを得て、学校や予備校などの団体受検で爆発的に増加したのです。


2つ目は、パソコンの普及によって“漢字が書けない”悩みを表明する人が急増していたこと。


3つ目には、漢字の訓練が認知症状の回復に効果的といわれ、「脳トレ」が大ブームに、任天堂のDSもヒット。

こうして、テレビでは、漢字クイズブーム。


こんな背景の中で、公益法人の立場をフルに活用して、いつの間にか私物化したようですね!

ミニ分析? でした。