続編 北九州市の挑戦 | おぎ村ふみ規オフィシャルブログ  100年後も選ばれる、廿日市に!

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廿日市が100年後も選ばれるまちであって欲しいと願う、広島県廿日市(はつかいち)市議会議員おぎ村ふみ規(3期目)のブログです!

おはようございます!

廿日市 広島から日本を元気に!

おぎ村 ふみ規です。

昨日の記事、“北九州市の挑戦”の続きです。

北九州市が取り組む、

“北九州スマートコミュニティー創造事業”

を北九州市のHPより、抜粋してみます。


抜粋開始

1 事業名   北九州スマートコミュニティ創造事業

2 実施主体  北九州スマートコミュニティ創造協議会
          (北九州市、新日本製鐵(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、
                       富士電機(株)、 (株)安川電機、(株)日鉄エレックスなどで構成)
3 実施地区  八幡東区東田地区(約120ha)
4 実施期間  平成22年度~26年度(5年間)
5 CO2削減目標 市内標準街区と比較して、2014年までに2005年比50%減
6 事業数   38事業
7 総事業費  163億円(5年間)
8 基本的な考え方
  (1)  電力の需要家(家庭やオフィスなど)が地域のエネルギー利用を「考え」「参加」
     する仕組みを構築すること。
  (2)  水素や工場廃熱など隣接する産業のエネルギーを地域で有効に活用すること。
  (3)  家庭のみならず、工場、オフィス、商業施設、ガソリンスタンド、データセンター、
     博物館など多様な施設に省エネシステムを導入すること。
  (4)  エネルギーのみならず、交通システム、緑化、地域コミュニティまで含めた「まち
     づくり」としての取組みを推進すること。
  (5)  実証の成果を国内及びアジア等の海外へ展開すること。
9 取組みの特徴
  (1)  電力の需給に応じて電力料金を変化させるダイナミックプライシングの実証。
  (2)  通信機能や他の機器の管理機能を持つ高機能電力メーターであるスマート
     メーターの大量導入。
  (3)  工場の生産プロセスから発生する副生水素や、工場の廃熱などをエネルギー
     として地域で利用。
  (4)  太陽電池や燃料電池などの直流で発電する電源を有効に活用できる直流電流
     住宅などの整備。
  (5)  低炭素化社会の交通システムとして、EV(電気自動車)の大量導入、非接触EV
     充電器の整備、オンデマンドバスの導入など。
  (6)  市民、学校、来訪者等に対する効果的な環境学習システムの整備。


抜粋終了


読んで頂いて、おわかりの通り、

国の事業に昨年応募し、採択され実施に移されとりますが

さかのぼること、5年以上前からこのプランを市ではあたためてきて

昨年から実施にいたったようです。

今年、震災があり、エネルギー源の問題が顕在化しておりますが

北九州市は震災の随分前から、しっかりしたビジョンで街づくりをし、

化石燃料の高度利用も含めた、エネルギーの分散化を地域の実情に

あった形で取り組まれとります。

そして、特筆すべきじゃと思うのは太字にさせてもらいましたが


8(5) 実証の成果を国内及びアジア等の海外へ展開すること。


ここであります。

シンポジウム中、口頭で仰られておりましたが

北九州市は地理的に、アジアに非常に近く

パイプライン等を通じて、アジア諸国に熱源を供給したり

培った技術を他国へ輸出する


ことも、本気で視野に入れて取り組まれております。



守りではなく、まさに攻めの自治体経営

とは、このことを言うのではないでしょうか。


わが街、廿日市も日本全国にそして、世界に攻めていかねば

ならないと、改めて強く感じさせていただいた、シンポジウムでありました。


今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!


【参考】「スマートコミュニティ」「スマートグリッド」とは
 ITを活用して電力の需給の最適化を図り、電力の安定供給を実現するための送配電線網が、「スマート(賢い)グリッド(送電網)」です。欧米では今後の成長戦略に位置づけ、各地で実証事業や試験導入が行われています。また、スマートグリッドなどの電力だけでなく、熱エネルギーの有効利用や交通システムも含め、人々のライフスタイル全体を視野に入れた社会システムが「スマートコミュニティ」です。

【参考】実証地域「八幡東区東田地区」について
 日本近代産業発祥の地である北九州市八幡東区東田地区は、区画整理事業後、「環境で成長する街」「共有社会の創造」のキーワードの下、官民協働で環境まちづくりに取組んできました。
 現在、コジェネ発電、環境共生マンション、カーシェアリング等数多くの環境施策が実施され、標準街区に比較して、既に20%のCO2削減街区となっています。