昭和世代の私の年賀状は小学生から始まり
個人情報皆無な「名簿」というものの存在で
友達は勿論担任の先生やら会社の上司やら幅広いジャンルに
プリントごっこや何枚注文するか悩む写真付き印刷やらの時代から
パソコン印刷が普及する頃には宛名も印刷
気づけば、 「新しく出会う人がどんな字を書くのか知らない」
そんな時代になっていた。
最近の年賀状減少傾向の中で、
彼女は一回り年上で、私が小学生の時に遠くへ引っ越してしまった人
年賀状を送ると、 丁寧な近況とともに彼女の懐かしい筆跡で必ず返事をくれた。
だから「また今年も出そう」 そう思わせてくれた。
その“1年に1度の年賀状だけの関係”だった彼女から、 突然ショートメールが届いた。
「会いませんか」
40年以上ぶりの再会。
スマホ内の家族写真を見せてもらったら、 お孫さんが当時の面影を漂わせていた。
あっという間のとても楽しい時間だった。
年賀状は減った。 名簿も消えた。 筆跡で人を思い出すことも少なくなった。
そしてこの再会は、 年賀状文化がつないでくれた、 何十年もの時間をつないでくれていた。