12月7日(日)
日曜日のこと。
「珈琲屋」でコーヒーをいただいてから散歩に行った。
西田辺付近の公園を歩いた。
昔から変わらない平凡な公園です。
ため池の上を阪和線が走る。
子供の頃、一度だけ魚釣りに来たことがある。
竿を投げた途端にうしろの木に釣り針と糸が引っかかった。
引っ張っても揺すっても絡みついた針は取れなかった。
一度も池に糸を垂らすことなく、あきらめて帰った。
「オレは何をやってもアカンな…」
強く思ったのを覚えている。
まるで昨日の事のように。
悲観するのが当たり前だった子供の頃を思い出しながら歩いた。
でも気分は良かった。
暖かくて過ごしやすい冬の日だった。
だらんと垂れ下がった柳の木を見た。
(この木に引っかかったんやろか?)
そう思って凝視した。
こんな木のそばで釣り竿を振り回したら、そら引っかかるワナ。
アホやな。そら何をやってもアカンわな、と納得した。
散歩を終えてまた「珈琲屋」に戻った。
浅煎りのドミニカ・バラオナをいただいた。
最も大好きなコーヒーのひとつです。
このコーヒーはここでしか飲めない美味しさがある。
閉店までボーっとして過ごした。
ロバート・ジョンソン「ストップ・ブレイキング・ダウン・ブルース」
この日は散歩日和だった。
とても楽しかった。
人生はなるようにしかならず、くよくよせず、明るく楽しく生きた方が良い。
そうわかるまでに長い時間がかかった。






























