伯爵家令嬢マリツァ 終演 | 小川里美オフィシャルブログ「Soprano Satomi Ogawa」Powered by Ameba

伯爵家令嬢マリツァ 終演



おかげさまで無事終演です。
こんな時期です、ご来場くださった皆様本当にありがとうございました。それから、いらっしゃれなかったけれども応援してくださった皆様にも感謝です!


日本オペレッタ協会の舞台には初めて立ちました。

今回私は代役という立場で、稽古がかなり進んだ状態の中、本番まで3週間ほどという段階でジョインしました。
見たことのないオペラの代役というのは多分15年くらいぶりで、その時は池辺晋一郎先生の「死神」でした。
特殊な集中力と、自分を信じることが必要とされる類の仕事です。不安や恐怖もありますが、本番成功への近道は「ひたすら稽古と練習を重ねること」。とはいえダブルキャストですからお稽古も2分の1な訳で、あっという間にゲネプロがやってきた感じでした。

そういった状況で、とにかく務めることを最優先にした結果、全く写真が撮れず、自分で撮ったのは本番終演後の拵を落とす前だけでした。


オペレッタは

ヴァランシエンヌ
ロザリンデ
ハンナ

と勉強してきて、今回初めてのカールマンのタイトルロールでした。二期会のチャールダーシュ侯爵夫人は拝見していてとても好きだなと思っていましたし、カールマンのアリアは歌ったりしていますが、今回初めて一本勉強しました。
普段私のやる役に比べると、ずっと純粋で若い役(?)でしたが、お客様に、新境地だね!だの、新しい一面が見れた!だの、さすが小川里美だの(良い意味だと信じてます)感想をいただけたのは嬉しかったです。


さて、
さすがにつかれたのでちょっとお休みして、
4/5に京都でサロンコンサート、
5/7は延期になった3.11コンサート、
6/24に町田でランチタイムコンサート、
7/4は川口で素敵ながらコンサート、
7/26は盛り沢山コンサート、

とコンサートが続きます。
オペラの現場は大好きなのですが、リサイタルもそろそろやりたいなあと思っています。

最後に。
私がプロとして初めてお仕事をさせていただいたのは、(たしか)院生の時の、京王オペレッタフェスタ(という素晴らしいプロダクションがあったんです!)のアンサンブルでした。自分が仕事としてどういう取り組みをして歌を歌ったら良いのか、何をちゃんとしたら失礼に当たらないのかドキドキしながら稽古場に行き、とにかく先輩方を見習って過ごしたのを覚えています。今回若い歌い手さん、まだ学生の子やソリストとしてキャリアを歩み始めたばかりの歌い手さんとご一緒して、昔の自分や、先輩や諸先生があたたかく接してくださったこと、これまで参加してきた沢山の現場を思いだしました。
嬉しいことも悔しいこともあったけど、続けることができて良かったな。

引き続き走り続けます!