僕の家の前には小学校がある。もう小学校というか、授業を受けた記憶さえ曖昧になっている。

夏の空。 照りつける太陽も傾いて透き通った青色を二人で見上げながら、一言
「あそこの空散らかってるなぁ。」
見上げた先には、真っ青な空なのに、ちぎれ雲のような小さな雲が一箇所だけ、描かれたようだった。
他は真っ青なのに。

二人の会話は黒板消しの話に変った。汚い黒板消した後の様な雲だった。
そこで僕は思い出す。
学生の記憶にもメジャーとマイナーがあって、思いっきりマイナーな昔の記憶に。

昔、授業の黒板を日直が消すなんて習慣が無かっただろうか?
10分休憩の間に、日直が黒板を消して次の授業に備える。
誰しもが友達との会話に夢中で「おい、黒板消しとけよー」の言葉にちゃちゃちゃっと消して次の授業が始まる。

でも、僕はそんな黒板がいやで日直の大仕事・・・きっちり消していた記憶をふと思い出した。
一回バババっとけして、横に沿って消していく、後は縦にキレイに消して粉を下に落としていく。
まぁキレイな黒板だったと思う。

ホントの事言うと、これもご機嫌取りみたいなもので、先生の機嫌もいいし、誰かに気付いて欲しくて、それはそれはキレイに消したものだ。が、

しかし・・・そんな黒板を覚えてくれていた人が果たして何人いただろうか?
何人の先生があいつは黒板をキレイに消していたなと覚えてくれているだろうか? たぶん。。誰も覚えていないと思う。

自分も忘れていた些細な記憶。そしてマイナーな記憶。。。


僕がキレイに消していた事を話すと彼女は
「きもちわるっ!」
と吐き捨てた。笑

マイナーな記憶に軽い苦笑いをした。。