楽しい酒の席から帰り、実家なのに一人の家に自分は帰った。
いつもはついているはずの電気も無く、ホントに久しぶりに、玄関の鍵を自分で空けた。
玄関の戸は開くと鐘が鳴る仕組みになっている。
これはそう、もう一人の、我が家の住人の為・・。
もう寝ているであろうか・・ドアを開けた音に反応したもうひとつの鈴の音がした。彼の首にある鈴だ。自分を見るがすぐに、彼は鳴いた。
彼は俺をどう思っただろうか・・・きっと違うお客さんが来たのだと判断したに違いない。
彼はその後、玄関に座り込んだ。
「今日はもう誰も帰ってこんのよ」
独り言を普段は発さない自分がつぶやくのに必死だった。
部屋に戻ると彼が「おまえは誰だ」と言わんばかりに一度よってきた。
抱きかかえてほしいのかと思った故に抱きかかえると彼は噛み付いた。。
そしてまた玄関に帰る。
今日、彼を愛する面子は旅行に出て帰ってこない。
オレは即座に風呂に入った。彼の知ってる姿に早く戻れば・・・彼は煙しか出ない花火のにおいを嫌ったんじゃないか・・・そう思ったからだ。
風呂に入ってゆっくり考えてみる。
彼は・・・俺は愛する人間でないと思ったからこそ、噛み付いたんじゃないか。。。
誰だってそう、
愛されようとする努力が尽きてしまえば、その人間に噛み付く。
それは誰の了解でもなく、自分の精一杯を尽くしてこそ愛されるんじゃないだろうか。
他人の了解でなく、自分の精一杯・・・。
2004年の信念が見えてきた気がした。
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
今彼は自分の膝元にうずくまっています。
早く帰ってあげて、愛されてる面子のみなさん。