(ネタばれがあるかもしれません。格闘技ファンの方はとりあえず一度見るのを考えましょう;笑)


人は暗黒を越えられるのか。

どんなに強い人間にも必ず暗雲は立ち込め、暗黒は訪れる。
今日はまざまざとそれを思い知らされた試合だったろう。

彼は言葉無くして、リングを降りた。いや・・・もう気持ちを言葉で例えて発することすら出来なかったのだろう。
言葉を発する心の余裕など無かった。三度目の敗北。許されない敗北。

誰しもが見たくない結果であったと思う。
絶対に見てはいけないものだった気さえする。
人は必ず衰えるのだ。
口にしてはいけないかもしれないが・・・超えられない壁さえあるのかもしれない。。

肩に背負うモノが大きくなればなる程、越える以外無くなる。
勝てば官軍、夢の城。
だが・・・負ければ・・。
この空虚をどう説明する?

3つのパターンがあると信じたい。そして2つのパターンを目にした。
1.とにかく謝る。そして次にとりあえずつなぐ。
2.じょじょに相手のレベルを落とす。口には出来ないが、それを倒す事である種の満足か。。。。
3.それでも夢を追いかける。いつか相手の大将の首を取る。一番の夢・・・つかめばそれはすべての人のハッピーエンド!

ただ、残念な事に3を目にした事がない。もしかするとあったのかもしれない。ただ、3が成された場合、そこまでに費やした時間は「一番の夢」の意味さえ、あの頃と変えてしまうのかもしれない・・・。


人はハッピーエンドを期待する、いやしてしまう。。
“敗北”と言う可能性を考えたくなかったんじゃないかと言う気さえする。


人は衰え、時は過ぎる。
彼は自分をもって、“勝負”をした。そして・・・。。
第一線からは
“とりあえず”退いた・・・。
ただ、勝ち、負けと言う色の強い世界で哀れで残酷な気もするのだが・・・。



タイガーマスクはこの世にいないのだ。
負けるからこそ“人”なのだ。
これも人生・・・ただ、彼は“第一線にいた人間”である。
夢の可能性も無くなった訳じゃない、もちろん。
彼のその後にも期待はあるし、そしてその後の彼に、

“興味”がついた。


答えの無い「人の人生」
それでも“ストーリー”であるともちろん信じたい。