今でも思い出す。
そわそわして眠れなかったあの日の夜。
微かな希望はこの夜にあるんじゃないか、
周りが寝静まっても最後まで目を閉じなかった。
誰と話したかでさえ覚えている。
それが一瞬の楽しさであっても、その喜びを忘れる事が出来なくて大人になった。

人と話すのはどうしてこんなに楽しいんだろう。
周りに人がいるとどうしてこんなにうれしいんだろう・・・。
秒針が動く
短針が動く
長針がゆっくり、動いて
朝が来る。
どれだけお金を積んでも買えないもの
「楽しい時間」
この時間を買い取れるなら、手元にあるだけのお金をはたいてもいい。

ただ、それが出来ないから
人は孤独を知り、年を重ねる。
そしてまた、あの夜を思い出す。目をこじ開けてでも誰かと接していたかった初めての夜。

誰かも感じてるこの寂しさ

また一つ年月を重ねる寂しさ。